移住の最初の難関、空き家探しのポイント 移住者インタビューを元に

こんにちは。移住コンシェルジュの木元です。

移住コンシェルジュということで実際に常陸大宮へ移住された方にお会いしてお話を伺っているのですが、「これはこれから移住を考えている方の参考になる!」と感じたお話がありましたので紹介したいと思います。

今回お話を伺ったのは4年前に常陸大宮へ移住された佐藤勝(まさる)さん・まどかさんご夫妻です。

お二人は様々な土地で自分の生き方を探求し26歳で移住を決意。

様々な困難を乗り越えた末この地で新規就農し、現在はご自身の農園を持ち一歩ずつ着実に自分たちの暮らしを創りあげていらっしゃいます。

今回は体験談を元に、移住に役立つ情報をご紹介します。

強く惹かれた里山での暮らし

二人は20代をそれぞれ東京で過ごしました。

東京の都会の雰囲気が好きで、20代の若いうちはお互いとにかくやりたい事を追求し、都会での暮らしを満喫したそうです。

「あの時の都会での生活があったから、自分が今後どういう暮らしをしたいのか考えられた。」そう二人は話してくれました。

 

勝さんは東京で仕事をする傍ら長野・静岡・沖縄など各地で農業のアルバイトをし、そこで体験した農業と休日に魚を獲ったり動物を狩ったりというワイルドな生活にすっかり魅了され、将来は自然の中で暮らす里山生活をしたいと考えるようになりました。

一方のまどかさんも約1年間の沖縄での生活で、自然のもとで自分に無理のない暮らし音楽や芸術など感性を大事にした生き方の魅力に気付きます。

そして26歳のとき、拠点を決めてこれから一緒に生活を作っていこう!と移住を決意しました。

一度目の移住

二人の最初の移住先はまどかさんの実家がある茨城県古河市に決め、不動産を通して見つけた一軒家を借りることにしました。

そこでは仕事と並行して、できる範囲の自給自足生活をスタートさせます。

移住して1年後に結婚しその後お子様も生まれ、古河市では約6年間生活しました。

しかし古河市の生活環境は理想としていた自然が身近になく、また借りた家が大家さんと同じ敷地内にあり、とても気を遣う生活だったこともあって新たな移住先を探すことにしました。

空き家情報集め

二人は新たな移住先を求め、空き家の情報収集を始めました。

茨城県内の各市役所に電話で連絡をし、その時の応対で良さそうだと感じた所へ実際に足を運んで市役所の担当者に空き家案内をしてもらったそうです。

またグリーンふるさと振興機構ふるさと回帰支援センターへも電話で問い合わせしました。

それだけではなかなか良い物件は見つからず、住民の方に声をかけ「この辺りに空き家はありませんか?」と尋ねて歩いたこともあったそうです。

(私も協力隊の業務で市役所の方と一緒に空き家の情報収集をした事があるのですが、非常に驚いたのは住民の方がとても優しく色々な情報を教えてくれるということです。

アポイント無くたまたま近くにあった住宅を突然訪れても、皆さん本当に優しく対応してくださいました。

もちろん相手に不信感を与えないよう、自分の身分や事情をこちらから説明する事が大切です。)

理想の空き家を見つける方法

お二人は空き家を探すにあたって、いくつかの譲れない条件を決めていました。

しかし農業をするため水がきれいな所に地域を絞ると、そこには条件に適った家がなかったり、自然環境にこだわると必然的に不便な場所になったりと、すべての条件を満たす場所はなかなか見つからなかったそうです。

それでも現地へ足を運び、空き家とその周辺の雰囲気を目で見て確認することを続けました。

現地へ行く前に条件を考え出すとキリがなくなります

とにかく色んな物件を見ていくうちに、何を大事にしたいのかが分かってくると言います。

一番大事なのはフィーリング

移住先を現在の家に決めたとき、勝さんもまどかさんもそれぞれにピンと来る感覚があったそうです。

まずお二人に共通していたのが、大家さんとの相性

内見するにあたって大家さんが立ち会ってくださったのですが、一番最初の挨拶から感じのいい笑顔で対応してくださり「とても良い人だな」と感じたそうです。

家の改修に関しても、大家さんが好きにしていいよ!と快諾して下さったことが、今後生活していくうえで家の改修に限らず色々と動きやすそうと安心感を与えてくれました。

 

実際にこの後も、大家さんが仕事の紹介をしてくださったり人とのつながりを作ってくださりと、大家さんのおかげでここでの暮らしに広がりが出来たのです。

移住にあたって大家さんとの相性はとても重要だと実感しているそうです。

 

それに加えて日当たりが良く、近くに川が流れていて川の音が聞こえてくるところにも強く惹かれたそうです。

最終的に一番の決め手となるのは、ピンと来るかどうか

いくつかの物件を見ても決められない時は、自分の中に迷いがあるからです。

そんな時は案ずるよりも産むが易し

とにかく現地に行って地域を見たり、人に会って話を聞いたり、足を使って動くことが大事です。

 

次回は“移住から定住へ”のお話し

今回は

・どういうきっかけで移住に至ったのか

・空き家の情報収集

・移住先の決め手

についてお話ししました。

次回は、常陸大宮の空き家に移り住んでから現在に至るまでの4年間を、「仕事」にクローズアップしてご紹介したいと思います。

番外編♪

お二人の常陸大宮市での暮らしを少しご紹介します。

▼春には梅を取り、梅干や梅シロップを作る

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▼取れた落花生で作ったピーナツ味噌とピーナツバター

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▼鶏を飼い、卵も自給

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私にとっての憧れのお二人♪

私もいつかこんな暮らしを実現したい!

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