協力隊活動1年目のエピローグ/お米づくりのプロローグ ―田んぼ始めます―

こんにちは、地区活性化担当の志賀です。

諸沢地区の桜もいよいよ満開となりました。私は満開の桜よりも、花びらがひらひら散っている桜吹雪の風景が好きなのですが、今週の雨で花が落ちてしまわないか少し心配です。

(諸沢二区農村公園の桜/昨日撮影)

 

さて、ブログをしばらくご無沙汰している間に新しいプロジェクトを始めました。

 

お米づくり-田んぼ88(はちはち)プロジェクト-

この88という数字には、「米」という漢字を分解すると八十八となること、そしてお米づくりには88の手間(工程)がかかると言われていることに由来します。

 

ではなぜお米づくりなのか。

1年目で感じた私なりの地域おこしのあり方

○調べるほどに起こる弊害

昨年の4月に地域おこし協力隊になるまで、地域活性という分野についてまったくの無知でした。そこで昨年の1年間は諸先輩隊員の事例を学び自分の活動に生かすべく書籍、インターネット、研修会に参加したり、実際に現地に足を運んだりして情報収集を行いました。

その時に学んだ事は、地域おこし活動には「地域のため」「住民が主役」という考えが必要不可欠だという事です。

しかし色々な事例を学んでいくうちに、私は「地域のためになることをしなければならない」とある種固定概念のような、義務感のような、独りよがりな正義感のようなものに捉われてしまいました。もちろん地域おこし協力隊として活動しているので、「地域のため」の取り組みは絶対的に必要です。

しかし、果たしてそれが本当に地域にとって求められていることなのか、必要なことなのか地域の性質に合っているものなのか・・・

自分を差し置いて考えると、活動に対してどこか他人事になってしまうものだと気付きました。

 

○思った以上に自立している住民の姿

諸沢地区活性化担当として諸沢地区で生活をしていく中で見えてきたもの、それは予想以上に「自立している住民の姿」です。諸沢地区は過疎化・高齢化が進んではいるものの、現状については“自分たちが出来る限りやる”という思いが強く、行事・住民活動も盛んです。5年後、10年後の担い手不足は慢性的ではありますが、今はそれほど困っていない印象を受けました。

 

○もっとシンプルに。自分が地区の生活を満喫する

地域の5年後、10年後を考えることは重要であり、やっていかなければならないことです。

しかしその中で私ができる事とは5年後、10年後の未来を変える一石を投じることではなく、土壌を整えることなのではないかと思い至りました。

自立している住民の方々に「地域のため」という正義感を振りかざしてあれこれ言うのではなく、もっとシンプルに、自分がやってみたいことをやる。それが結果として地域の刺激になれば一番の理想です。

 

自分がやってみたいこと→(せっかく来たのだから)諸沢地区の資源を活用したこと→自然が資源→ほとんどの家庭が農作物を作っている→今まで田んぼに入ったことがない→お米づくりやりたい→今!!

 

協力隊の活動報告会などの際に地区の皆さんにお米づくりを行う予定を話すと、なぜだか皆さん嬉しそう。地域おこしとは、義務感や独りよがりな正義感から生まれるものではないのだろうと再認識しました。

 

 

お知らせ

私は2年目の活動として、諸沢地区の生活を満喫するために、住民の皆さんのお力を借りながらお米づくりを行います。

出来る限り昔から行われていた方法で、大変さを比較するために時には機械を使って88の手間を体感していきます。

田植え、稲刈りその他の工程を体験イベントとして企画しておりますので、ブログをご覧の皆様ぜひお越しください!(宣伝)

〈田植え〉

5/6(土)10:30~16:00 諸沢地区北富田の田んぼ

(地区のお母さん方のお昼の差し入れ・温泉無料券つきです。詳しくはフェイスブックをご参照ください)

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