夏ですが、曇りがちな日が多いですね。こんにちは、岩崎です。
ジメジメとした日が続くので、熱中症にはお気を付け下さい。
さて、常陸大宮市と秋田県大館市では友好都市協定が結ばれており、年間を通してこの事業の中で様々な行事が行われています。この事業の一環で、7月28日から30日まで大館市立城南小学校6年生が常陸大宮市にやってきました。
今回はその様子と両市の関わりについて書きます。
御前山ダム見学、ダム底の見学も
1日目は、大宮小学校にて5年生からの歓迎式ののち、御前山ダムを見学しました。なんと、今回はダム底の見学もできました。
▲見学前にダムの説明です。
▲ダム底は地下70メートルほど。高層ビルを階段で上り下りする感じです。
底はかなりひんやり、天然のクーラーそのものです。そのため、外に戻った時には温度差で汗がどっと出ます。
大館市とのゆかりの場所訪問
2日目の午前中は、大館市とのゆかりの場所を訪問しました。
小場(おば)城址
▲城主である小場氏は、大館城代として幕末まで支配していました。今でも城址が残っています。
歴史民俗資料館
▲常陸大宮市の出身とされる水墨画家、雪村(せっそん)についての説明を受けています。
部垂(へたれ)城址(現:大宮小学校)
▲大館市部垂町(へだれまち)とのゆかりの地です。
今は地名としては残っていませんが、ここに「部垂」の軌跡を見ることができます。ここで起きた部垂城の戦い(1540)で敗れた部垂義元の遺臣が部垂衆(へたれしゅう)として当時の小場城主小場義成とともに大館に行ったため、大館市にも部垂八幡神社などがあります。
小学生との交流
部垂城址見学ののち、午後からは大宮小学校6年生とともに和紙の漉き絵体験などを行いました。
大宮小学校での対面式
▲大宮小学校6年生と城南小学校6年生の交流が始まります。歴史的な縁とはいえ、県外の小学生と交流できる機会は貴重ですね。
タペストリー作成@パークアルカディア
▲両市の小学生がタペストリーを作っています。お気に入りのものはできたかな…?
西ノ内紙で漉き絵体験@紙のさと
▲和紙ができるまでの様子。トロロアオイを加えるなどといった日本独自の作り方を学びました。
▲西ノ内和紙で漉き絵を作っています。
▲素敵な漉き絵ができました。ひたまるとはちくんが書かれた作品もありますね。
祇園祭見学
▲祇園祭の山車。素敵なお囃子が奏でられます。
小学生は班ごとにわかれてお祭り会場を回っていました。そう、この日は大宮を代表するお祭りの1つである大宮素鵞(そが)神社祇園祭の日です。小学生は時間の関係上、残念ながらお神輿は見られませんでしたが、山車や賽銭箱が通ったところは見れたので、お祭りの雰囲気は楽しめたのではないでしょうか。私は最後までいたので、祇園祭当日の様子は写真と協力隊Facebookページの動画でお楽しみ下さい。
▲お神輿の様子。特に最後の宮入り前の攻防戦は見応えがありました(*´ω`*)
3日目は、ホテルからそのまま大館に帰ります。
常陸大宮から大館までは7~8時間ほどかかります。遠いところからありがとうございました。是非またおいでください。
友好都市を結んだきっかけ
常陸大宮市と大館市の友好都市を結んだきっかけを作ったのは大館市の小学生です。平成8年(1996)に、自分の住む部垂町の町名の由来を調べたいという手紙が当時の大宮町に届いたことがきっかけとなりました。この由来には佐竹氏との歴史的な関わりがありました。
佐竹氏との関わり~常陸大宮市と大館市~
平安時代の終わりから江戸時代に入るまで500年間常陸の国を支配していた佐竹氏は、1600年の関ケ原の戦いの後、秋田に移されます。
そこで、佐竹氏の家臣である小場城主小場氏も一緒に秋田に行くことになります。そこで、佐竹氏は秋田藩主として、小場氏は大館城代(※)として大館城に行きました。
※城代…地方の警備・支配などのために置かれた有力家臣。江戸時代は一国一城制が原則ですが、藩の城から離れた場所に旧領主の城がそのまま置かれることもありました。
その関係で、大館市には「長倉町(ながくらまち)」や「部垂町(へだれまち)」など常陸大宮市と共通する地名が残っています。今回の児童交流事業の中で部垂町関連は大宮小学校前の部垂城址をまわっていますが、長倉関連では長倉城址があります。長倉城址は今回のルートには入っていないので、写真だけ掲載します。
▲長倉城址(常陸大宮市長倉)
長倉城主であった長倉氏も、小場氏とともに大館に行きました。そこで、大館市にも長倉町という地名が残っているのです。
大館に行ってみたい自分
これからも大館市との交流事業で様々な行事が行われる予定です。私はまだ大館に行ったことがありませんが、部垂八幡神社などのゆかりの地に是非足を運んでみたいものです。毎年2月に行われるアメッコ市も気になります。
これからも両市の関わりについて調べていきたいと思います。