ほしいもを売る!(2) – ツタ刈り

茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の間瀬です。

地域おこし協力隊3年目。3年間の集大成として、今年の冬はほしいも作りをします。

 

10/17に、収穫前の事前作業、ツタ刈りを行いました。

四か月に渡って育ててきた愛くるしいサツマイモの畑に、いよいよ足を踏み入れることになり、感無量です!

 

サツマイモの品種

品種はすべて「紅はるか」。

味が評判の「いずみ」や橙色の品種など数種類の生産を検討しましたが、やめました。

まだ実績がないのに、構想の段階で欲が出てしまうのは私の悪いくせです。

初年度は、まず定番の「紅はるか」でしっかり作ること。

 

栽培面積

加工時のロスを試算したところ、売上目標100万円達成に必要なサツマイモの量は、2トン。

一般的にサツマイモの反収は2~3トンと言われていることから、栽培面積は1反にしました。

 

収量が予想より低かったり、ロスが増えたりといった懸念もありますが、1反というキリの良い数字が算出されたので、今年は1反で。

今年は秋の天候不良もありました。予定していた収穫量に届くかどうか気がかりです。

 

管理に費やした時間

日々の作業時間を記録していました。

それによると、今年に入って9月までに1反のサツマイモ畑に費やした時間は84時間。詳細は以下のとおりです。

 

3月から5月にかけての3か月はトラクター管理と草刈りに、約9時間。

 

5月末に肥料散布と畝立てと苗の移植で、約30時間。

畝立ては管理機を使用。移植作業はすべて手植えで、3000本の苗を丸々2日間20時間かけて1人で移植。腰が痛くて爆発しそうになりました。この時点で来年は移植機を買おうと心に誓います。

 

6月から8月の除草で、約35時間。

35時間のうち、管理機で中耕除草したのが5時間、畑の周囲の草刈りで10時間。おそらくこの15時間は絶対に必要な時間です。

残る20時間は手で株間除草をしていました。昨年雑草を繁茂させた畑だったため、とてつもない量の雑草の洗礼を受けました。抜きに抜いて20時間も。きっとこの20時間は来年以降改善できるはずです。

 

8月末にイノシシ対策として、トタン板を周囲にめぐらすのに10時間。

 

ツタ刈り開始

 

イノシシ対策のトタン柵が周囲にあります。まずは柵を取り外します。

除草が追い付かなかったところは、ちょっと恥ずかしい状況になっています。まあ雑草地帯も今後に向けての良い実験だと思ってポジティブに。

雑草地帯のサツマイモの出来はどうでしょうか?

 

さつまいもの先生にツタ刈り機を手配してもらいました。

 

ツタ刈り終了後。

一反刈り終えました。かかった時間は2時間くらい。速い!

農業を楽しく感じる瞬間は、農機の圧倒的パワーを見せつけたときです!

 

ちなみに、マルチはしませんでした。マルチがない方がツタ刈りしやすく、刈ったツタをその場にすきこむ際にマルチのゴミを残さないようにするためです。

 

マルチするかどうかも、初心者は色々悩みます。

マルチすれば雑草や移植直後の活着も安心ですが、マルチを張る手間とはがす手間がかかります。

分解マルチを使えば、マルチを剥がす必要がなく、自然に分解するので、ゴミが残ることはない。光分解と生分解があるなど。

経験がないと選択に困ります。

 

ツタ刈り機によってこんな傷になることも。

 

ツタ刈り機、本当にありがとう!

素晴らしい力でした!

 

数日経ち、刈ったツタが枯れてきたころが収穫しやすいそうです。掘り起こし機のタイヤがツタで滑って空転してしまうこともあるそう。

 

とはいえイノシシの柵を外してしまった今、このサツマイモは絶大な危険にさらされています。翌日からすぐ収穫作業に入らねば!

まったくイノシシが恨めしい。

ひたちなかや県南の農家はどれだけ恵まれていることか!

 

と愚痴の一つもこぼしたところで、今日はこのへんで。

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