茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の間瀬です。
7月に始まった全五回の漆塗り体験が終わりました。本日は四回目と五回目の作業をご紹介します。
当体験で作るものは醤油皿二枚と箸五膳です。
四回目(10月2日)
まずは螺鈿(らでん)の上の白い膜を、指を水で濡らしてこすって落とします。優しく丁寧に。
↑失敗するとこうなります(地域おこし協力隊、岩﨑氏の作品です)。
千鳥のはずが熱帯魚になっています。これはこれでいいかもしれません。
次に最後の漆の上塗りをします。ここからが一番大切な作業になります。
ここでほこりが入ってしまうと、今後の作業で取ることはできません。
塗る直前によーくからぶきをして、ほこりをふき取って塗ります。
↑ほこりが入ってしまいました・・・。
光に反射して白く見えるつぶつぶがほこりだそうです。
というところで、四日目終了です。
五回目(11月6日)
最終日は螺鈿の上の漆を彫刻刀で剥ぎ取ります。
螺鈿の上に漆が残っているまま使っても特に問題ないそうで、あるときパリッと剥がれ落ちるとのことです。むしろその方が螺鈿を傷つけずに剥がせます。
(乾燥して二週間程の経過時間であれば、セロハンテープを使って剥がすこともできたそうですが、一ヶ月経ってしまうと完全に乾いてしまっているので、彫刻刀で削るしかありません)
慎重に作業をしました。
というところで、五日目終了です。
↑これが全五回の漆塗り体験の完成品です
もっと上塗りの回数を重ねると、ニスをぬったような光沢を得ることもできるそうです。
そう言われるとやりたくなりますね…。この感情が漆塗りにはまってしまう人の特徴だそうです。
この体験教室を通して、漆の性質やその奥深さについてとても詳しくなりました。知れば知るほど日本の伝統技術すごいですよね。ともて貴重な体験になりました!