12月に入りましたね。先日は雪も降って寒い日々が続きますね。
こんにちは、岩崎です。
私は、史跡巡りが大好きです。道を歩いていたり、街道の名前を調べていると、結構普段お馴染みのものが実は史跡だったり、昔も同じような機能を果たしていた所だったという事がしばしばあります。今回はそんな例をいくつか紹介したいと思います。
①小瀬館跡(現:緒川総合センター)
現在の緒川総合センターのある場所は、かつては小瀬館(おせやかた)がありました。館とは、小さなお城のような場所のことです。小瀬というのは、館のある緒川地域の中心地の地名ですが、この館の主の名前も小瀬氏といいます。小瀬氏は佐竹氏の一族です。この場所は、お城の本郭の場所で、天守閣のようなところになります。そして、この緒川総合センター付近にあるお菓子のふるさわ一帯は、根古屋(ねこや)という家臣団や小瀬氏が住む場所だったそうです。
こういった館やお城といった場所は、殿様がいて、その中で家臣を集めて軍議を開いたりしています。つまり、現代でいうところのお役所に近い感じになるのだと考えられます。そういった場所に、今でも市役所の施設があると考えると、昔も今も似たような役割を果たす建物が建てられることに不思議な繋がりを感じます。今も昔も街の中心という意味では同じなのかもしれませんね。
参考文献:「常陸太田市内外の佐竹氏関連城館」 茨城城郭研究会 平成28年6月
②南郷街道(現:水郡線)
▲この道標は盛金地区にあります。盛金から大子へ抜ける道は南郷街道の難所だったそうです…。
▲道の初めはこんな感じです。たしかに、道が細いし、坂も少し急な感じでした。難所というのも頷けます…。
今の118号線沿いがほぼ南郷街道にあたります。水郡線も一部そうではないところもありますが、山方宿駅から先はほぼ南郷街道沿いになります。昔は人々が歩くためにあった道、今も人々が電車や車で移動するための道、手段は違えど主要な街道であることは今でも変わらないのですね。
③佐倉城址(現:国立歴史民俗博物館)
▲佐倉城主の堀田正睦(ほったまさよし)像
私は、大学3年の時に、ここで少しアルバイトをしていた時期があったり、大学の授業の関連で足を運ぶ事が多かったです。この博物館は、千葉県佐倉市にあります。京成佐倉駅から歩いて15分ほどです。この博物館はかなり広いのと、時代別に展示室があり、タッチパネルや等身大の模型などもあって、まさに歴史を等身大で学ぶことができる博物館です。そして、私が一番好きな博物館です。館内はかなり広いので1日で回るのは厳しいかもしれませんが、博物館の周囲にも古い町並みが残っていたりするので、一度行ってみると良いですよ♪
ここは博物館ですが、佐倉城の跡でもあります。ここは江戸時代は下総佐倉藩の拠点で、城主は堀田氏です。有名な人物としては、堀田正睦がいます。彼は、幕末の開国の時に、調印を求められたものの、天皇の許可が降りず、失脚することになってしまうのですが…。
ここも、お城ということで、地域の政務の拠点となっていたところです。今では博物館という形で文化や教育の発信拠点となっています。地域の主な拠点であるということは今も昔も変わらないのですね。
~まとめ~
今まで3つの例をあげましたが、他にも今何かしらの施設になっている所が昔はお城だったという場所は多くあります。こう考えると、歴史ってかなり身近なところにあるのですね。公園もかつての城跡であることもあったりしますよ。昔の人が歩いた道だと思うと、普段見ているものもまた違った視点で見れるのではないでしょうか。