観光では地元で得られないものを求める‐地域資源とは?‐

1月ももうそろそろ終わりですね。1ヶ月もあっという間です。

こんにちは、岩崎です。

トップ画は、鉾田市の海岸です。

突然ですが、私は落ち込んだ事があると1人で海や川を見に行きます。去年初めて太平洋を目の前で見たのですが、波がダイナミックですね。10月末に県北芸術祭巡りで、海の方も回りました。私は、高萩市の高戸海岸の眺めが好きです。

 

▲高戸海岸。県北芸術祭では、「落ちてきた空」の作品がありました。

海の広さ、この海の水は世界に繋がっているんだと思いながら海を眺めている私です(笑)

 

最近、常陸大宮市内や東京などでツーリズムに関する勉強会に行く機会がありました。その中で、ツアーを組む際には「誰をターゲットにするかが重要」という事を教わり、実際にプランを立てました。そこで、ターゲットによって旅に求めるものは違うのではないかと考えるようになりました。

人によって観光に求めるものは違う

・私の場合

私は歴史が好きなので、旅先で行くところは寺社や城跡が多いです。そして、そこの郷土料理を食べるのも楽しんでいます。

院生時代には、大学の史料調査もあり、よく山梨に行ってました。

その時に、行った場所は恵林寺(えりんじ)、甘草(かんぞう)屋敷です。また、余談ですが、最寄り駅である中央線の塩山(えんざん)駅の前にも武田信玄像があります。

郷土料理のほうとうも食べたかったのですが、行ったのが8月で温かい物を食べる気にはなれず、冷やしほうとうの「おざら」を食べました(笑)

 

▲恵林寺の山門。

刻まれた文は、右側から「安禅(あんぜん)必ずしも山水を用いず、心頭滅却(しんとうめっきゃく)すれば火も自ずから涼し」と書いてあります。

 

▲旧高野家住宅 甘草屋敷。江戸幕府の命を受けて甘草を栽培していたそう。

JR中央線塩山駅からすぐのところにあります。

 

▲塩山駅前の武田信玄像です。

甲府駅前のものは甲冑姿ですが、こちらは普段着で、「威厳ある親父」ってイメージでしょうか(笑)・・・?

 

▲前にある麺が「おざら」です。右にあるスープの中にいれて、つけ麺のようにして食べます。これもこれで美味しいですが、ほうとうの方が私は好きです…。

 

ここまでは自分の例をあげました。私の場合は「歴史をその場で体感して学ぶ」のを旅の目的としていますが、そればかりではないでしょう。

・訪日外国人、自分へのご褒美などの場合

観光関連の勉強会で知ったことですが、訪日外国人の場合は、日本の自然の風景を見たり、人と話したり、伝統を楽しむことで満足するそうです。だから、レンタサイクルなどで周辺を回れる事が喜ばれたりするそうです。文化の違いがわかるからかもしれませんね。

また、仕事などで疲れた自分へのご褒美のような感じの旅を求めている人もいます。

この記事の最初にあげた海を眺めて楽しむというのも、この1つなのかもしれません。何も考えずにリラックスできる時間は欲しいですもんね。

旅に求めるのは「地元では得られない魅力」

自分やその他の観光客のニーズを見ていく中で見えてきたものは、「今いる所では得られない魅力」を求めにきているということです。外国人の場合は、日本に来ることで異国ならでは得られるものを楽しみにきているし、自分の場合も東京にはない史跡に足を運んでいるのです。都会にいる人が田舎に行くのもそういったものを得たいと思うからではないでしょうか。

観光はお金と時間をかけるものなので、当たり前なのかもしれませんが、その当たり前の事に至る心理はこういうことなのかと改めて認識させられました。また、この事は私の活動への考え方の変化にもつながりました。

観光資源は歴史だけではない

私は歴史が好きなこともあり、今までは歴史を使った地域活性をしたいと思っていました。

でも、歴史が好きなのと同時に「外から人を呼び込むことで地域を賑やかにしたい」とも思っていました。本当にやりたいことは「歴史」よりは人を呼び込むことかな…?と最近思うようになりました。

確かに、歴史も観光資源になりえるし、歴史が好きな人を呼び込むことはできますが、歴史に拘る必要はないのかもしれません。自分の視野の狭さに改めて気がつきました。

歴史以外にも常陸大宮市内には絶景ポイントや美味しいお店があります。そこに目を向けつつ、歴史の要素も加えていけたらより良いのかもしれません。

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