ほしいもを売る!(8) – 人を集める

茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の間瀬です。

地域おこし協力隊3年目。3年間の集大成として、今年の冬はほしいもで売上100万円を目指します。

 

ビニールハウスの組み立てが終わり、ほっとしたのもつかの間で、実はまだまだ仕事が残っています。

11月の後半の2週間、こまごまとした仕事をこなしていました。

 

ほしいものスダレを置く干し台を自作した。

保健所へ営業の届け出と作業員分の検便を集めて提出しに行った。

ほしいものパッケージに貼るラベルのデザインを詰めていた。

ほしいも作りのシフト表を作った。

皮むきナイフ、手袋、剥いた皮を入れるバケツ、吸湿剤、買い物もした。

試しに作ってみた。

ほしいも作りを手伝ってくれる人を探した。

 

忙しいという言葉はできるだけ使いたくありません。仕事の速い人は忙しいとは絶対に言わない!

でも今日は迷いなく使います。今こそ使う言葉だと!ここのところ本当に忙しかった!

 

人を集める! 集まっても来た!

 

そんな忙しい中、とても素敵な出来事がありました。

 

ほしいもを試しに作っていたときのこと。

近所のおばちゃんがふらっと近くにやってきて、

「手伝ってあげるよ」

と。

「手伝ってもらっても御礼できないので、私1人でやりますよ」

と私。

「今日はボランティアでいいよ」

と言ってくれたので、甘えることにしました。

(後々、ほしいも作りを手伝ってもらう約束をしているので、‘今日は’ボランティア(無給)ということ)

 

おばちゃんと一緒にほしいもを作りながら、色々とお話をしました。

他愛のない話から、ちょっと心に響く話まで。

 

その心に響く話というのは、「おばちゃんがどうしてボランティアで手伝ってくれているか」ということ。

 

「家にいてもボケちゃうだけだから、外に出て、手先を動かして、誰かと話すだけでいいんだよ」

「この歳になったら雇ってもらえるとこもないから、たとえお給料が安くても、近くで働けるのは助かるんだよ。孫へのお年玉も奮発できるしね」

 

その話を聞いて、私は嬉しくなりました。

ほしいもを作ることによって喜んでくれる人がいたということに。

 

それから数日、作業場の準備をしていると、またふらっと近くの人がやってきて、

「何か手伝うことあったら言ってね」

と。

その方は、小さいお子様を連れていました。

ときどき農家さんのところへお手伝いに行っているそうですが、お子様の関係もあり、長い時間は仕事はできないそう。

農家さんのところのお仕事は2~3時間、車で片道30分でガソリン代もかかり、ちょっと大変。でも、ここでほしいも作りの仕事ができるなら徒歩圏内。

こんな良い仕事ないですよって言ってくださいました。

 

またまた嬉しい言葉をいただいてしまいました。

 

ほしいも計画は1年前から進めていましたので、ほしいもを作ろうとしている人間がいるという噂はなんとなく広まっていたらしいのです。

そしていざ、ビニールハウスが建ち、カマでさつまいもが蒸される煙が立ち、(試作の)ほしいもがハウスに並ぶと、いよいよ注目が集中。

 

私が勝手に言い出したほしいも作り。

地域の人に嫌がられていないか心配でした。誰も興味を持っていないかもしれない。お手伝いも嫌々引き受けてくれているのかもしれない。そんなことが頭をよぎることもありました。

でも、そうじゃなかった! がぜんやる気が出てきた!

 

働く場所と人とお喋りできる幸せ、子どもの面倒を見ながら家の近くで働ける幸せ、そんな地域の人たちの幸せの詰まったほしいもを作ります。

 

というところで、今日はこのへんで。

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