【本田】マコモ栽培にむけて【活動報告】

暦の上では春となり、梅の花もチラホラ咲き始めましたね。

思い返せば去年の今頃、私はまだ神奈川にいて

15年勤めた前職の引継ぎ真っ最中でした。

 

会社員時代の私に

「未来のあなたは地域おこし協力隊になって畑やりながら起業準備してるよ」

と言っても、とてもとても信じてもらえないくらいの人生大激変です。

 

閑話休題。

今後の活動についてお話ししたいと思います。

実は来年度より新たに田んぼをお借りして、マコモの栽培を開始する予定です。

それに伴い、先進地域として市をあげてマコモ栽培に取り組む潮来市へ

視察兼作業研修に行ってきました。

マコモとは?

イネ科の多年草で、水の多いところで育つ植物です。

比較的やせ地でも育つといわれており、自然農法で栽培されている事例もあります。

田植えが終わったころに植え付け、収穫は9月後半~11月中盤まで。

 

食べるのは茎の根元に「黒穂菌」という細菌が寄生して肥大化した

「マコモタケ」と呼ばれる部分です。

 

写真の白い部分を食べます。見た目は小さなタケノコのようで、食感もそっくり。

味はスイートコーンのようなほんのりとした甘さがあり、

そのまま焼いて食べてもよし、油炒めにしても美味しいです。

栄養もたいへん豊富で、食物繊維はもちろんのこと

βカロテンはほうれん草の6倍以上、ビタミンCはレモン8個分以上も含まれています。

また、黒穂菌がついているので今話題の「菌食」も期待できるスーパーフードです。

 

なぜマコモ?

数ある和ハーブ、伝統野菜がある中なぜマコモを選んだのか?

それには数々の理由があり、我々日本人とマコモの関係にまつわる歴史まで

含めると1冊の本になってしまいそうなほど語れてしまいそうので

現実的な理由を3つに絞って挙げると、以下の通りとなります。

 

①やせ地、日当たりがよくない場所でも育ちやすい

→耕作放棄地の活用につながる可能性

②健康食品として注目されつつある

→現在栽培者が少なく、一方需要は高まってきている

③常陸大宮市にマコモが自生していた

→驚くことに、ある地域に野生のマコモが自生しており、

葉を繊維として活用していたという情報があった

 

もともと自生していた植物で耕作放棄地の活用を行う。

これがうまく軌道に乗れば、新たな特産品を

つくることも夢ではないのではないか?

という考えに至り、マコモ栽培を決定したのでした。

 

潮来市視察

とはいえ、私は農業に関しては全くの素人。

現在農業大学校で学んではいるものの、実践経験はさっぱりです。

まずは先進農家様のお話を伺うことから始めなくては・・・

ということで昨年末からマコモ農家様についての情報を収集し

実際に栽培農家様のもとでお話を伺ったりもしていました。

 

その中で決定した潮来市視察。

茨城県内最大級のマコモ生産地であり

市とシルバー人材センター様を始めとする

市内の生産者様方が力を合わせて、地域振興のために

大々的に取り組んでおられるとのことで、

訪問する日を今か今かと心待ちにしておりました。

市役所でご挨拶の後、圃場へ案内して頂きました。

4反ほどある圃場のすぐ脇にはJR鹿島線の線路が走っており

車窓から見る四季折々の圃場の姿はさぞや美しいだろうと想像してしまいます。

 

この日は、枯れたマコモの葉を刈ってかき集め、燃やすor捨て場へ処分する作業を行うとのことで

作業研修の名目で私も作業メンバーに加わりました。

畑作業用の長靴(田んぼでもOK)を持参していったのですが、マコモ圃場は思ったより深い!

水は切ってあるものの地面はとてもぬかるんでいて、長靴の口ギリギリまで足が埋まってしまい

身動きが取れなくなってしまいました。

見かねたシルバー人材センターのメンバーの方が、脚全体を覆う長靴を貸して下さり、

それを履いて作業再開。

↑写真サイズの長靴が必須であることを思い知りました。

刈った葉を熊手でかき集め、山積みにします。

 

何度、深い泥に脚を取られたことでしょう。

いつの間にか借りた長靴も、持参した手袋も、作業用上着も泥だらけ。

ですが、不快な気持ちは全く起こりません。それどころか楽しくてしょうがないのです。

思えば、大人になってからここまで泥にまみれたことなんてなかった。

昨今「土に触れる」ことが癒しであるとしてメディア等で取り上げられますが

田畑で作業し、土ぼこりを浴び泥を被りながら自然を味わうことこそ

まさに癒しの極致ではないかと思えてくるわけです。

かき集めた葉に火をつけて燃やします。

風が弱いタイミングで一気に火をつけるので圧巻の光景です。

カサカサに乾いた葉は一瞬で燃え尽き、湿り気のある地面に触れて

じわじわと温度を下げていきます。

燃えカスを広げ、火種の残りがないかチェックして

その日の作業はすべて終了となりました。

圃場近くの洗い場(地下水をポンプでくみ上げ、バスタブにためることができます)で

汚れた農具と足を洗って解散。

お世話になったシルバー人材センターの皆様に

よくよくお礼を申し上げ、圃場を後にしました。

 

ちなみに、今後も潮来市には継続して作業研修にお伺いする予定です。

常陸大宮に新たに作る圃場と並行して

研修⇒実践

といった感じにやっていきたいなと。

 

うまく育てて、道の駅に置かせてもらったり

加工品などの開発に着手できれば良いのですが。

 

頑張りますので応援よろしくお願いします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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