移住コンシェルジュの木元です。
ようやく刈払機デビューを果たしました!!
これで鬱蒼としていた庭も、半分すっきり~♪
残り半分は今週末やっつける予定です。
さてさて、こうして無事に庭の手入れができたのも、向かいに住むおじいちゃんから刈払機をお借りすることができたからなのですが、ここで一つ面白いエピソードがありましたのでお話します。
刈払機と引き換えに
向かいに住むおじいちゃんとは、とっても仲良しです。
おじいちゃんには私と同い年のお孫さんがいらっしゃるらしく、それもあってかとても可愛がって頂いています。
週に一度パン2個を持ってお話に来てくださったり、休日に朝寝坊で雨戸を開けないでいると「病気で寝込んでるんじゃないか?」と心配して大家さんに電話をしてくださったり(笑)
とにかく気にかけて頂いています。
そして今週も、例に漏れずパン2個を持って私の所にお話に来てくださいました。
色々とおしゃべりしていると、話が庭の事に。
「草も伸びてきたな。」
「そうなんです。刈払機を誰かから借りなきゃな~って思ってるんですけどね~。」
「うちにもらい物の刈払機があってね、もう何年も使ってないけど、
この前エンジンかけたらかかったんだ。」
(…おっ!?これはチャンス!!)
「それ、お借りすることって可能ですか?」
「あぁいいよ。」
かくして念願の刈払機をお借りすることが出来たのです!
しかも、腰が痛くてもう刈払機はやらないんだと言っていたおじいちゃんが、お手本がてら結構なスペースを刈ってくださったんです!!
感謝、感激!!!!
「うわぁ~!ありがとうございます!かなりすっきりしましたね~♪
本当にありがとうございます!!」
「広くなったな。じゃあ、ここに俺の軽トラを停めても大丈夫だな。」
(…お、おおっ!!?)
「はい~!だいじょぶです~!涙」
こんなに良くしていただいたら、いやそれはちょっと…なんて言えないです。
実はこの“軽トラ駐車スペース問題”は、私が引っ越してくるにあたって大家さんとの間でもちょっとした事件があったようなのです。
(これもちょっと笑える話で、私はそれを“にわか煎餅”と名付けているのですが(笑)、内容は割愛)
おじいちゃんはずっと、軽トラを停められるタイミングを窺っていたんですね~。
なるほど~!
うまくやられました~(笑)
これでおちおち襖も開けていられなくなっちゃいました。
▼縁側にカーテンがついていないので、襖を開けると外から部屋が丸見え…
そして映り込むおじいちゃんの軽トラ(笑)
持ちつ持たれつ
常陸大宮に来て、私が一番最初に感じたのが「人が温かいなぁ」という事。
人との関わりがすごく濃いです。
隣近所に住む人は、みんな私の顔と名前を覚えてくれています。
そして人との距離もすごく近いです。
私の家の裏に畑を持っているおばあちゃんは、毎日の散歩コースで私の家の敷地内を通り抜けていきます。
古民家は部屋に光が入りづらく暗いので、自然光を取り入れるために襖を開けておくことが多いのですが、こういう環境なので気を抜くことが出来ません。
今まで隣に住む人の顔も知らない、関わることもほとんどない、自分だけの空間が確立されたアパートに住んでいた私は、初めすごく戸惑いました。
でもこの前、とある発見をしたんです。
私も周辺を散歩してみようと思い、ずっと手入れをしていなかった庭の裏に抜ける小道を恐る恐る見に行きました。
するとそこら一帯の草が、きれいに刈り込んであったのです!
いつも散歩しているおばあちゃんが、散歩のついでに手入れをしていて下さったみたいです。
それを見つけた時、おばあちゃんの「いつも通らせてもらってる代わりに手入れしとくよ」という気持ちが感じ取れて、ありがたいなぁと思うと同時になるほど~と思いました。
▼裏の畑のおばあちゃん。フキの取り方を教えてもらう。
今回の事で、地方での暮らしでは人とのつながりが強い分、日常生活のあらやる場面で思うことがあっても「でもいつもお世話になってるしな」と我慢することが多いんだろうなと感じました。
そして逆に、自分にとって都合の良いようにしようとすると「ちょっと迷惑かけちゃうから、その代わりにこれをしてあげよう」と出方を考えることも、地方で暮らしていくには時に必要な技術だとも思いました。
これを“交渉術”と言ってしまうと、なんだか戦略的で自分本位な感じがしますが、愛ある言い方をすれば“持ちつ持たれつ”という事ですね。
ちょっとした我慢はお互い様、でも困った時は助け合い。
このいい塩梅が人情味を感じるところで、私は好きです。
今はまだ助けてもらってばかりの私ですが、自分に出来ることが増えていくと、困っているご近所さんの力になれることも多くなる。
私も早く、持ちつ持たれつの輪の中に入れるようになりたいなぁと思いました。