こんにちは、岩崎です。
今年ももうすぐハロウィン?の季節。今年できたかぼちゃも出ていますね。
新米も出始めて,もう秋ですね。
1年半協力隊をやっていて,気が付いたことがあります。それは,お祭りはある時期に集中して行われているということです。
お祭りが多い時期は夏と秋
常陸大宮市のお祭りを例にあげるとすれば,8月と11月がお祭りのピークのような気がします。市内お祭りスケジュールはこちらをご覧下さい。なぜ,この季節はお祭りが多いのでしょうか。
そこで、市内のお祭りも含めていくつか例をあげてみます。
例1:オカシマサマ
茨城県北地域周辺に見られる民俗行事で,8月上旬(旧暦7月10日)に小麦わらで作った武者人形を田畑や十字路など村の境界線になるところに立てるというものです。
田畑などに立てることで,疫病や害虫除けという意味があります。常陸大宮市でも8月6日に小貫(おぬき)鹿島神社で「オカシマサマとおまんじゅう」という行事が行われました。
このオカシマサマの材料になるワラのもとの小麦は,種まきが春か秋かで異なりますが,5月~8月あたりに収穫の時期となるようです。ちょうどわらが使える季節ですね。
例2:ハロウィン?
日本でもすっかりおなじみのイベントになりましたね。私もハロウィンの少し不思議な雰囲気が好きです♥
ハロウィンには悪霊を追い出して,秋の収穫をお祝いするという意味合いがあります。悪霊を追い出すというのはいわば災厄除けといった感じなのでしょう。そう考えると,ちょっとオカシマサマに似た面も感じますね。
災厄除けをしたい気持ちは万国共通のものなのでしょうか。たしかに,この時期に作物が病気にかかると収穫に響いてしまいますし,私たちの生活にも響いてしまうので生きていく上ではかかせない気持ちなのかもしれませんね。
かぼちゃの収穫時期は8月~9月にかけてですが,食べごろは収穫から2,3週間後あたりだそうです。こう考えると,かぼちゃをくりぬいたりするのは10月末あたりがちょうど良いのかもしれません。
▲もうこういった商品が出る季節になりました。
例3:山方宿芋煮会
去年,私たち協力隊も出店したイベントです。芋煮の芋はサトイモを使います。サトイモの収穫時期は10月~11月なので,この時期はちょうど食べ頃にあたるのですね。(去年のイベントの様子はこちらから。)芋がらと奥久慈しゃもの入った芋煮,とても美味しいですよ。
今年の芋煮会も楽しみです(*´ω`*)
例4:お正月のしめ縄とお餅
しめ縄にはワラが使われ,お餅にはもち米が使われます。もち米は,普通のお米より1カ月ほど遅い9月~10月に収穫の時期を迎えます。わらもお米のわらを使うので,おおげさに言えばお米をほぼ丸ごと使えるイベントなのです。
しめ縄を作るのは12月なので,お米の出荷も落ち着いた時期になり,稲わらもちょうど使える季節になりますね。
▲西金砂神社の諸沢口。しめ縄がつけられています。
冬と春のお祭りは食べ物よりも気候そのものを楽しむ
冬や春はその時期に収穫できるもの(食べ物)というよりは,その時期に見れる景色を楽しむなどといった要素の方が大きいのかもしれません。春の場合は桜まつりでお花見ができたり,冬の場合は雪まつりで雪像や氷像を作ったりします。
常陸大宮市でも辰ノ口親水公園で4月上旬から中旬まで桜まつりが行われます。今年は雨の中の花火大会になってしまいましたが…。(昨年の様子はこちら)
また,常陸大宮市の友好都市である秋田県大館市では2月にアメッコ市が行われます。この時期にアメを食べると風邪をひかないという伝承があるそうです。インフルエンザや風邪が流行る冬の季節だからこその行事ですね。
冬と春のお祭りは期間が長く,夏と秋のお祭りは短い
食べ物を使うお祭りが少ない分,1つのお祭りの期間が1,2週間くらいと夏や秋のお祭りに比べて長いものが多いという特徴があるようにも思えます。だから,イベントが少ないように感じてしまうのかもしれませんね。逆に,食べ物を使うイベントだと食べ物が傷んでしまうので,長い期間行うのは難しいでしょう。一方で,夏や秋のお祭りは大体1,2日くらいで終わってしまう気がします。(常陸大宮市夏のお祭りの記事についてはこちら→お祭り7月編,お祭り8月編)そのため,夏と秋は短い期間で行うイベントがいくつもあるためにイベントが多いように感じるのかもしれませんね。
お祭りへのイメージの変化
季節とお祭りを結び付けてみると,お祭りに関するイメージががらっと変わりました。
お祭りというと,人が集まって賑わうものという印象が強かったのですが,その要素もありつつ旬を楽しむ。逆に,旬を楽しめるからこそ人が集まると言えるのかもしれませんね。
次のお祭りのピークである11月が楽しみです!