10月になって,秋が一層深まりましたね。こんにちは,岩崎です。
今年度は地区のお祭りにお声がけ頂くことが増え,普段はあまり見られないものを見れてとても嬉しいです。
10月1日に入桧沢地区の秋祭りで,山車の地区内練り歩きとおまつり会場でのアトラクションが行われました。今回は山車の様子をメインにお祭りの様子について書きます。
Where is 入桧沢?
今の住所では「常陸大宮市高部(たかぶ)」になり,その高部地区の字名の1つになります。そのため,「常陸大宮市入桧沢」と検索しても出てこないのでご注意下さい(笑)
↓常陸大宮市高部の地図
▲網掛けの部分が入桧沢地区になります
常陸大宮市で一番高い山の尺丈山の近くにあり,大子町と栃木県那珂川町に接している地区です。
入桧沢の歴史についてちょこっと(^^♪
明暦2年(1656)に上桧沢村から分かれて入桧沢村ができます。尺丈山から和田川が流れており,西の内和紙の生産が盛んでした。
天保年間(1830-40)に高部村に合併されますが,現在も常陸大宮市高部の字として「入桧沢上」「入桧沢下」という地名が残されています。
電線に気を付けながら…美和地区で最も高い入桧沢の山車,70年ぶりの巡行!
この日はなんと70年ぶりに入桧沢の山車が地区内を練り歩きました。
入桧沢の山車は高さが5.7メートルと美和地域内で最も高いため,山車の装飾が電線にかかってしまいます。基本的には勢いよく,でも電線には接触しないように慎重に通っていきます。バランスを取るのが大変そうでした。
▲Y字形の棒を使って電線を避けていきます
電気が通って山車を出さなくなった
山車を地区が練り歩かなくなったのは電気が通ったことも関係しているそうです。以前,鷲子の下郷組の山車を美和ふるさと祭り会場に運ぶ際にも同行し,その時にも電線をよけながら運んでいたのですが,今回はそれに比べるとよける回数がかなり多かったように思います。
とは言え,生活が便利になったことで伝統文化が一旦途絶えてしまったのは残念なことです。でも,この秋まつりの機会に山車も70年ぶりに地区の様子を見ることができて山車も喜んでいることでしょう(^^♪
約70年ぶりのお囃子,当時を知る人がいない
この日,お囃子を演奏していたのは鷲子祭囃子大和楽流の皆さんです。
前に地区を練り歩いたのが70年前で当時の様子を知る人がいないため,お囃子もどんな形かわからず,残っている楽譜を見たら鷲子のお囃子とリズムがほぼ同じということで鷲子祭囃子の皆さんに協力して頂いたそうです。
何のお祭りの山車?
この山車はかつて高部村・入桧沢村の鎮守である諏訪神社のお祭りで使われていたものだそうです。
▲高部諏訪神社(入桧沢側)
▲高部側からの諏訪神社
諏訪神社は美和保育所のすぐそばにあり,入桧沢と高部の両方から入ることができます。
お祭り会場でのアトラクション
山車が地区を練り歩いた後は,おまつり会場にてマジックショーや三味線,緒川祭囃子,そして山車でも演奏されていた鷲子祭囃子大和楽流の演奏などが行われました。
▲緒川祭囃子保存会の皆さんによる演奏
緒川祭囃子は,緒川祇園祭で見られるお囃子です。今年の祇園祭にはあまりいられなかったので,来年はぜひ密着してみたいなぁ…。
山車が戻り,お祭りが終わる
アトラクションの後は,山車を山車小屋に戻します。
無事に山車小屋に戻ってきました。山車が高いので,山車の蔵も高いですね。
▲山車小屋に到着。壁の木材も素敵です。
▲普段の山車小屋。山車が6m近くあるので,小屋も3階建ての家くらいの高さがあります
担ぎ手の皆さん,そしてお祭りに関わった皆さんもお疲れさまでした!
地域を知るきっかけになった
山車が70年ぶりに巡行するという貴重な機会に出会えたことがとても嬉しかったです。
また,私は秋祭りが開催されるまでこの入桧沢地区に行ったことがなかったため,この機会に初めて行きました。そのことが地域の事を知るきっかけにもなり,とても充実した日になりました。
こんな形で色んな地域のことを知りたい,そう思いました。