このたび、JR東日本が昨年5月より実証実験をすすめていました「水郡線サイクルトレイン」について、
「実証実験を終了し、4月からは通年実施をします」との発表がありました。
↓JR東日本からの2月18日公式発表はコチラ
2022218_mt02.pdf (jreast.co.jp)
あらためて、サイクルトレインについて、ご説明しておきたいと思います。
従来、自転車を列車に載せる場合は、「輪行(りんこう)」という方法により行うことになっていました。自転車を分解し、規程の大きさの専用の袋(輪行袋)に入れて運ばなければなりませんでした。
このくらいの大きさまで分解が必要です。担いで運ぶのは大変そうに見えますね。駅で分解・組み立てする場所にも悩みそうですよね。
このような作業をせず、そのまま列車に載せられるのが「サイクルトレイン」です。自転車を押して改札を抜け、そのまま列車に乗り込むことができるのです。
このような感じですね。
水郡線サイクルトレインが利用できるのは、土日祝日。利用駅(乗降できる駅)は、上菅谷駅、常陸大宮駅、常陸大子駅、磐城石川駅および常陸太田駅の5駅となります。乗車賃以外料金はかかりません。専用ホームページから予約のうえ利用することとなります。
↓水郡線サイクルトレイン予約ホームページはコチラ
水郡線サイクルトレイン|スイスイ走ろう、ぐんぐん行こう。水郡線で#ハシゴライド:JR東日本 (jreast.co.jp)
利用イメージは、こんな感じです。JR東日本のプロモーション動画をご覧ください。
↓プロモーション動画
水郡線サイクルトレイン|スイスイ走ろう、ぐんぐん行こう。水郡線で#ハシゴライド:JR東日本 (jreast.co.jp)
素敵ですね。
でも、スポーツサイクルとか持ってないし、関係ないかな? という皆さん、
サイクルトレインは、従来のサイクリストだけのものではありません。サイクルトレインに載せられるのはスポーツサイクルだけではありません。シティサイクル(いわゆるママチャリ)を載せたっていいのです。むしろ、シティサイクルこそ、サイクルトレインの恩恵を大きく受けられます。実は、スポーツサイクルは比較的分解が容易で重さも軽量で、輪行は、慣れた上級者にとって、さほど苦では無いのです。分解に複雑な作業が必要で、持ち上げるのが結構大変なシティサイクルこそ、サイクルトレインの恩恵が受けられる自転車です。
自転車で大子の街、常陸太田の街に散策、買い物に出かけるなんて、どうでしょう?徒歩より格段に行動範囲が広がりますよね。もちろん、体力に自信のある方は、街に限らず、山間部へサイクリングに出かけてください。
どんどん活用して、このサイクルトレインの利用範囲を拡大してもらえるようにしましょう!
欧米では、自転車をそのまま列車に載せるのは、比較的普通の光景だそうです。そして、列車のみならず、自転車を載せられるバスもあるようです。(バスの前後など外側に自転車用ラックがついている)
参考記事→ 欧米のサイクル・トレイン事情 – Critical Cycling
サイクルトレインの利用できる範囲が広がれば、中高校生や高齢者の行動範囲も広がります。また、公共交通機関の利用促進→二酸化炭素排出削減 にもつながりますね!