茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の間瀬です。
山方地域の盛金地区で行われている『元気旗(げんきばた)』という取り組みをご紹介します。
平成22年4月に始まった取り組みで、NHKで取り組みが放送されたこともあり、知っている方も多いとは思います。
盛金地区を訪問すると気付くことになると思うのですが、全ての住宅の軒先には一年を通して小さなこいのぼりが飾られています。
『おや、子どもの日を過ぎているのに、なんでだろう?』
と思い、地区の方にこいのぼりの話をお聞きすると、
『安否確認と近隣の人との交流のため』
とのことでした。
朝起きて、こいのぼりを掲げることで、元気でいることを伝えているのだそうです。
この取り組みのきっかけは、毎朝毎晩元気に雨戸を開け閉めしている独居のおばあちゃんの家があり、ある日、電灯がついているのに雨戸が閉まっていないという異変があったとのことです。
心配した近所の人がお家を訪問したところ、おばあちゃんはトイレで倒れていました。
このままではいけないということで考え出されたのが元気旗。
『元気旗を毎朝掲げなくちゃいけない』
そういう気持ちが生まれただけでもお年寄りにとっては良いことなのではないかとも地区の方はおっしゃっていました。
子どもの日が終わっても掲げられているこいのぼり。
今日も明日も地域のために盛金地区を泳いでいます。