自然には神が宿る

梅雨が明けて、いよいよ8月になりました!過ぎ行く季節のスピードがはやすぎて、 鳥肌が立ちます。

こんにちは、地区活性化担当の志賀です。

 

先日、諸沢地区の3区で行われた“おまつり”に参加してきました。

 

まつりは祀り

“おまつり”と聞くと皆さんは、どのようなものを想像するでしょうか?

私にとってのまつりとは、出店が出て盆踊りがあったり花火が上がったりと、とにかくワイワイした雰囲気のイベントです。

しかし、本来のまつりとは「祭り・祀り」-飲食物などを供えたりして儀式を行い、神を招き、慰めたり祈願したりすること(コトバンク参照)。

要するにまつりとは神様にお仕えする儀式なのです。私が普段遊びにいくようなおまつりとは一線を画すものとして理解しておく必要がありました。

そこで自分の中で(本当は意味は同じなのですが)ワイワイしたイベントをお祭り、神聖な儀式をお祀りとして区別することにしました。

 

神社の多さと信仰心

私が諸沢地区に来てみて驚いたこと、それは“神社の多さと人々の信仰心の高さ”です。

諸沢地区には各区に必ず一つずつ神社があります。(区といっても市区町村の○区○丁目のようなものです)

そんなに小さな括りであっても各区に神社があり、そして神社の氏子さんがいます。

氏子(うじこ)とは:自らが居住する地域の氏神様(同じ地域に住む人々が共同で祀る神道の神のこと)をお祀りする神社を氏神神社と呼ぶ。そしてこの神社の鎮座する周辺の一定地域に居住する方を氏子(うじこ)と称す(:神社本庁参考)。

 

私にとって神社とは、元旦に初詣に行くところ。そんな初詣であっても、予定が詰まって後回しにして結局行かずに終わってしまう事もしばしば。年に一回、自分の意識の中に登場するかしないかのレベルです。

しかし諸沢の人々は、あって当たり前のものとして神社を意識して生活しておられます。

 

それはなぜか、私なりに考えてみました。

 

自然には神が宿る

人々は昔から自然の中に神や精霊を見出し、それらを畏れ敬い、祀ることで自然と共存してきました。諸沢は自然あふれる地域です。山も川もあります。しかし、山間部では田んぼや畑を作れる面積は限られており、さらに砂利質の土では適応できる農作物もわずかです。それでも諸沢の人々は耕作できそうな地には、どんなに狭くても田畑を作り農作物を栽培しましたそうです。

自然は命と隣り合わせ。自然の恩恵を感謝することで、八百万の神様を崇むようになったのではないのでしょうか。

また、先祖代々繋いできた土地を大切に守っていくという意識も、土地神様の信仰に繋がったのだと思われます。

 

諸沢3区にある神社は、木々に囲まれた中にあります。

それは明治時代の神仏分離の流れが関係しており、隠れ不動として見つかりにくくしたそうです。(詳しいことはまだ勉強中!)

そこまでして神様を守りたかったという当時の人々の気持ちが偲ばれます。

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▲諸沢3区の神社

現在諸沢は高齢化が進み、氏子さんの数も減ってきているそうです。それでもおまつりを続けなければいけないんだよと語る氏子さんの横顔は、寂しさや覚悟など色んな感情が垣間見えました。

 

 

いつもどんなときも

氏子さんの一人がおっしゃった

「(家から)西金砂神社がいつも見えるんだ。だから悪い事はできねえ」

という言葉には、常に神様が見ている・神様に見守られているという意識の表れだと思いました。

年に一回、自分の叶えてほしいお願い事だけしにいくなんとも都合のいい私にとって、ぜひとも見習わないといけない精神です。

 

ちなみに諸沢3区のおまつりでは、生まれて初めて玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行いました。

玉串奉奠とは:榊の小枝に紙垂(しで)をつけたもの(玉串)に自分の心をのせ、神にささげること

▼玉串

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儀式ということでちゃんと手順が決まっており、見よう見まねで頑張りました。緊張しました。

その後宮司さんに手順のお手本を見せて頂いたので、もうバッチリです。知りたい方は今度お教えしますよ~(ニヤリ)

 

毎日神様を意識することは難しくても、おまつりのイベントに行く際にはまつりが持つ本来の意味を改めて感じながら参加すると、いつもと一味違ったおまつりが楽しめるのではないでしょうか。

 

 

☆おまつり関連情報☆

13年ぶりに諸沢十二所神社でお神輿を出します!!久しぶりのお神輿とあって、地区の方々は奔走中!!気合も十分!!

高齢化や過疎化のサビシイ空気を吹き飛ばす!?アツイ夏が来ることでしょう!

日にち:8月20日(土)

あゆの里まつりと同日です。詳しくは下記ポスターをご参照下さい!

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▲諸沢十二所神社神輿ご出社ポスター

 

無題

▲第33回あゆの里まつりポスター

 

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