茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の間瀬です。
平成28年度の農家民泊の第三回目が10月4日(火)~5日(水)に実施されました。
県内土浦市の中学二年生を、緒川地域で34名、山方地域の盛金地区で36名、それぞれ受け入れました。
今年の受け入れも三回目になりました。
農家民泊での子どもたちの反応はそれぞれ違います。小学生と中学生という年齢によっても反応が違ってきますし、学校の地域性によっても違うのかもしれません。
今回は、そんな子どもたちの反応見て、私が感じたことをお伝えします。
小学生が求めるもの、中学生が求めるもの
川遊び、畑仕事、料理体験、ほとんどの体験で、中学生より小学生の反応が大きいように思えました。成長すると感動が少ないのか、自分の感情に正直になれないのか、興味がなくなるのか、どうなのでしょう?
中学生にもなると『体験』だけでは物足りず、『環境教育や先人の知恵』といった『知識』を欲しているのかもしれないと思いました。
つまらなそうな子どもは、本当につまらないのか?
活発な子どももいますが、そうでない子もいます。外で遊ぶより、家の中で遊ぶほうが好きな子もいます。各々、農家民泊で見せる表情は違います。
楽しそうにしている子、つまらなそうにしている子、色々な子どもがいますが、受け入れている側としては、つまらなそうにしている子がいると、心配になります。
『ここでの体験は面白くないのかな』
とも思いました。
しかし、そんなことはないのかもしれません。
ここでの体験は子どもにとって、まったく経験したことのない体験であったり、環境であったりします。その変化を受け入れることで精一杯で、反応に困っているだけではないかと思うのです。
感情を表に出している子どもを見ると安心しますが、表に出していない子どもだって色々なことを吸収しているのでしょう。
配慮を要する子ども
どの学校にも先生たちが人一倍気になる子どもがいるようで、その扱いに大変苦労をされているようです。
『受け入れてくださる家庭の方に、元先生や元警察の方はいませんか?』
と訊かれた地域もあるそうです。
この話は大袈裟に聞こえるかもしれませんが、その心配は受け入れ側としても非常にありがたいことです。実際にそういう子どもを受け入れて疲れ果ててしまい、『もう受け入れたくない』という受入家庭もあるからです。
そういう子どもへの対応が大きく取り沙汰される一方で、まったく問題を起こさなかったという話も多く聞きます。
その子の違った一面を見られて驚いた、と言っている先生もいます。
環境は人を変えるとはよく言いますが、他人のお宅にお邪魔して、そこではどう振舞ったらよいかをしっかりと考えることができているのですよね。
自分がどう行動すべきかを考え、相手を思いやる心を持つことは、大きな経験になると思います。
配慮を要する子どもと呼ばれる子どもこそ、農家民泊で得られるものが大きい気がしてなりません。
最後に
今年の農家民泊も三回目となり、受入家庭の方々の疲れも溜まってきていると思います。そんな中で、三回とも受け入れてくださった家庭もありました。
農家民泊事業は、多くの人の協力により成り立っている事業です。
今回の受け入れに関しましても、大変ありがとうございました。