農業ワールドin幕張メッセ

茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の間瀬です。

10月12日(水)~14日(金)に幕張メッセで開催されていた『第6回農業ワールド』に行ってきました。

次世代農業EXPO、農業資材EXPO、6次産業化EXPOの3つの分野で構成されており、農業関係各社が出店する日本最大の農業総合展です。

会場では講演も開催されていました。

 

関連サイト : 農業ワールド

 

農業の最新技術

会場は多くの人で賑わっていました。商談が目的と公称していることもあり、生半可な気持ちでの参加はできません。

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次世代農業EXPOでは、ランニングコストゼロのビニールハウス保温資材や、ビニールハウスの二酸化炭素不足防止機器など多くの商品があります。

農薬散布用ドローンや、最先端の植物工場も出店されていました。

アイデアの豊富さに驚かされます。

 

6次産業化EXPOでは、特産品委託製造をしている会社の出店や、2次『加工』を実現する調理機械が多く出店されていました。

常陸大宮市の特産品を作ることは私の夢でもありまして、

『来年、この会場に来たときは、絶対にあの調理機械を買えるようになるぞ!』

と気持ちを強くしました。

 

講演『なぜ6次産業化が必要なのか!?』

[野村アグリプランニング&アドバイザリー(株) 取締役社長 西澤隆]

 

・自治体の要望『逃げない産業で活性化をしたい』

⇒工場を誘致しても海外に逃げてしまう。それなら地元で産業を育てるしかない

 

・農業の可能性『農産物に決まった価格がないのが可能性』

⇒金融の世界では株価など決まった価格があり、それは全世界で共通。しかし農産物は隣り合った店で同じものがまったく違う価格で売られることもある

 

・日本の将来予測1『単身者・夫婦2人・高齢者世帯』

⇒野菜などそのままでは売りにくい社会になっていく、調理しやすい状況まで加工することや、調理済みのものの需要が増えていくだろう

 

・日本の将来予測2『コンパクトシティ』

⇒高齢化と効率的な公共サービスの提供のため、都市部に集中的に居住するコンパクトシティ化が進むだろう。それにより個別配送が可能な社会になっていく

 

・世界的人口増加『矛盾のあるところにビジネスチャンスあり』

⇒世界的な人口増加に伴い食料の需要は高まるはずであるが、日本の農地は減っている状況にある。矛盾が存在する市場はビジネスチャンスがある市場である

 

・6次産業の経済規模『1次の8倍』

⇒1次産業『生産』の経済規模を1とすると、2次『加工』と3次『販売』を加えた値は8になる。8倍の経済規模なわけであるから、参入する意義は大きい

 

・6次産業化に特産品はいらない『今までと違うアイデアを入れるだけ』

⇒長ネギを刻み、パックにして豆腐の横に置いただけで売れるようになった。それだけのことでも立派な6次産業である

 

講演『農業界のカリスマが語る、最強の農家の作り方』

[農事組合法人 和郷園 代表理事 木内博一]

 

・自分で作って自分で売れ

 

・今までは生産者から消費者に商品を届ける過程で流通が重要なポジションを占めていたが、インターネットの普及により流通の問題はなくなりつつある。それにより生産者と消費者が直接つながるようになる

 

・消費者は旬に関係なく野菜を欲している。そのニーズに応えるため、農家は旬をずらしても良質の野菜ができる工夫をしなければならない。その答えが、冷凍食品である

 

・生産した農産物のうち4割は規格外となる、それらをそのまま売っても正規品の値崩れを起こすだけである。とすると加工するしかなく、それが「惣菜キット」のきっかけ

⇒惣菜キットとは、肉じゃが・酢豚などの料理ごとに必要な野菜をカットしてパックしたもの。主にスーパーの惣菜部門に出荷している

 

以上、講演の内容です。

 

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農業にはまだまだ可能性があります。

それは地方の可能性と言い換えても良いでしょう。

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