こんにちは、地区活性化担当の志賀です。
東京では桜が開花したというのに、昨日の諸沢地区は雪が降り、うっすら積もっておりました。
そんな変わった陽気でしたが、昨日久しぶりに行われたさといもの会では、お弁当に春を感じさせるおかずを詰め込みました。
献立
・ふきのとうとよもぎの天ぷら
・かき揚げ
・ちくわと椎茸の磯辺あげ
・ほうれん草の白和え
・芋がらと豚肉の炒め物
・塩漬けわらびの漬物
・ご飯
芋がら、わらび、ふきのとう等それぞれ食材の食感が楽しめるお弁当が出来ました。
季節を咀嚼する。
思えば、常陸大宮に来てからの1年間は初めて食べる食材にたくさん出会いました。
昔から食べ続けられているもの、里山を感じさせるもの、生活の知恵から生まれたものなど、食を通して人々の地区での暮らしを感じることが出来ました。
今までは野菜はスーパーや市場で買うものがほとんど。ナスやキュウリ、トマトなど普段から食卓に並ぶ野菜たちは季節関係なく売られているのが当たり前でした。
しかし、常陸大宮市に来て近所の方々から自家栽培の野菜のおすそ分けを頂く中で、野菜の旬というものをこれでもかと体感してきました。
夏はキュウリ、ナス、ミョウガなどの野菜で冷蔵庫がパンパンになり、いかに沢山の野菜を消費できるか調理の仕方に苦労しました。今となっては良い思い出です。
逆に冬は白菜と大根くらいしかなく、冷蔵庫がスカスカなので季節ごとのギャップに驚かされます。
そんな野菜たちを生かしたいわゆる田舎料理は、今流行りのフォトジェニックさこそないものの私にとっては目新しく、そして素朴で美味しいものばかりでした。
季節の移り変わりを、食を通じて自分に落とし込む。
“季節を咀嚼する”
また1年、美味しい季節が巡ってきます。
〈おまけ〉
常陸大宮に来たから、初めて食べたよ!特集(常陸大宮市地域おこし協力隊4人編)
この1年間で、私たち4人が出会った初めての味をまとめてみました。
鮎
いろんなお店で焼いています。市内の至るところで串焼きの鮎が見れるって新鮮
芋串(いもぐし)
塩焼きの鮎のお隣にいることが多いですね。シンプル・イズ・ベスト。茹でた里芋を丸々焼きます。
味付けに使われるゆず味噌はお餅やこんにゃくに付けても美味しい!(ゆず味噌も初めて食べました)
手作りこんにゃく
こんにゃくが芋から出来ることを学びました(市販されているこんにゃくの黒い点々はひじきらしいです)。
手作り味噌
仕込んでから一年間寝かさなければいけませんが、焦らした分その味わいは濃厚で手作りにしか出せないコクと甘みがあります。
(去年の春に仕込みを手伝ったもの)
手打ちそば・うどん
一通りの道具が揃っているお宅も多く、地区に一人はこだわりの自称そば職人がいるはず。
うどんと言えば白だけど、地粉で作るうどんはちょっとピンクがかっているなんて知ってました?
天然シリーズ
山菜
苦かったり、クセがあったりするものあるけれどそれが美味しい!大人の階段を登った気になります。(私はわらびのお浸しと、たらの芽の天ぷらが好きです)
(盛金WACさんが主催するキャンプの時に振る舞って頂きました。)
きのこ
きのこ採り名人は、時期が近づくとそわそわし始めるそうです。きのこがどれくらい出るかは年によって変わるので、まさに運次第。
(一本しめじ(前)と、さくらしめじ(奥)?)
猪肉
これぞ里山!を感じさせてくれますが、猪肉だと言われなければほぼ味の違いは分かりません(臭みは下処理の上手さで変わるそうです。食感は筋肉質)。
写真は割愛
ほど焼き(お焼き)
昔は小麦粉、ご飯、味噌を混ぜて成形したものを囲炉裏の灰の中に入れて、灰を叩いて落としながら食べたそうです。ザ・炭水化物だけど、農作業で疲れた時には絶好のおやつだったんだろうなあ。
芋がら
協力隊員が4人とも、その存在を初めて知ったというのが芋がら。都内ではまず見かけません。
里芋の茎を干したもので、保存が利くし、食材の無駄がない!郷土料理のけんちん汁には欠かせず、シャキシャキトロッとした食感が癖になります。
(里芋の茎と葉)
(茎を天日干し)
こうして振り返ってみると、たくさん食べてきたなあ。しかし、これからもまだまだ初めてを探していきますよ!
皆さんがおすすめの味はなんですか?