こんにちは、地区活性化担当の志賀です。
お米づくり進行中!
現在取り組んでいる『田んぼ88プロジェクト』の途中経過を動画でざっと振り返っていきます。
① 田起こし
―乾いた土の表面を掘り起こし細かく砕くことで、土を空気に触れさせて乾燥させ、さらに肥料を混ぜ込むことで土壌づくりを行います。
機械化が一般的となった現代の手法と、昔ながらの万能(まんのう)を用いた手作業で行いました。
耕運機は回転時にコントロールが必要ですが、要領をつかめばとてもスムーズ且つスピーディーに作業できます。
一方、万能は掘り返した時の土の色の変化が面白く達成感は大きいですが、動画の田んぼの面積の半分を終わらせるだけで5時間を要し、且つ無理な体勢で万能についた重い土を払っていたら腰を痛めるというアクシデント。(ぎっくり腰をやってしまったかと思った・・すぐ治って良かった・・)
昔は馬で鍬を引かせていたことからも(馬鍬:まぐわ・まんがという農機具を使用する)、田起こしという作業はかなりの重労働であることがうかがえます。
②入水
―田んぼに水を溜めます。
今回使用する田んぼは川から直接水を引っ張ってきます。水の通り道を確保する作業は、小学生時代のお砂場遊びを思い出しました。
③畦(あぜ)の草刈り
―田んぼの周りの土手の草を刈り、風通しを良くし、害虫が住処を作るのを防ぎます。
草刈り機を用いた本格的な草刈りは初めて。伸びた草を次々と刈っていく作業は気持ちがよく、自分が田んぼの王様になったような妙な満足感を得ることが出来ます。
④畦塗り(あぜぬり)/くろはり
―田んぼの土を周りに塗り付けて固めることで、水漏れを防ぎ、雑草が生えるのを抑えます。
スコップで土をすくい上げ、鍬で盛られた土を平らに塗り固めていきます。ここで初めて、水の入った田んぼに足を入れましたが、思った以上に長靴が抜けず歩きづらい・・水と共にすくい上げる土は重たく、両腕が筋肉痛になりました。
鍬の面を使って土を平らに塗り固める作業は、最初は力の入れ方が難しく表面がぼこぼこになってしまいましたが、徐々に慣れて、左官職人さんの気分になりました。(なかなか上手いと褒められて、単純に嬉しい。)
この方法は昭和30年代から変わっていないそうですが、現在は畦塗り用の機械もあるそうです。
⑤田起こし(2回目)
―手作業で田起こした部分の土をさらに機械で細かくします。
機械が無かった時代は人力で2回、さらに馬で鍬を引いて1回、計3回の田起こしを行ったそうです。
手作業は肉体的に大変な分、小さなことにも満足感がありとても楽しいですが、機械と比べると何倍もの時間が掛かることを体感しました。何事も体験しないと分からないなと、改めて学んでいる最中です。
▶▶次は、代掻き(しろかき)と待ちに待った田植えを行います!
代掻き 4/29(土) 8:30~
田植え 5/6(土) 10:30~16:00
おまけ
常陸大宮市に来てから2回目の春、去年は気づくことのできなかった新しい発見がまだまだあります。
例えば山の色。
▲諸沢地区あやめ園周辺(画像加工はしていません)
ついこの間まで枯れ木色で寂しげだった山が急にほこほこと盛り上がってきました。一言で緑色とはまとめ難い、色とりどりの木々が印象的です。
地区の方はそんな山を見上げ、「これが萌黄色(春先に萌え出る若葉のような冴えた黄緑色のこと)というやつだね」とおっしゃっていましたが、私はその時に初めて本物の萌黄色を概念として認識しました。
『これが萌黄色か!』
色の微妙な違いを自然から学ぶ。
自然の新しい感じ方を発見することが出来ました