茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の間瀬です。
3月15日、常陸大宮市文化センターロゼホールで、2年間の地域おこし協力隊の活動の報告を行いました。
2年間という月日を費やしながら、これといった成果を上げることができない点を、最初にお詫びしなければなりません。
他の隊員よりも歳を取っており、経験も積んでいるのに、何をしているのやら…、本当に申し訳ないという気持ちです。
そんな後ろめたさもあり、来年の目標は大風呂敷を広げるつもりで!
活動内容
私の2年間の活動は、大きく以下の2つです。
1.一次産業を知る
⇒ 農業の実地研修(1年間)
2.消費者を知る
⇒ 東京のイベントスペースで常陸大宮産野菜の販売(52回)
活動から得た結論
1.常陸大宮は春夏野菜より、秋冬野菜の方が強み
2.関東以西の温暖な地域や茨城県県南の平野の広がる農地と比べると、常陸大宮は不利
3.不利を補うため、加工or他のサービス、を推進する
来年度の活動
基本方針は、『 一次産業の不利を踏まえ、二次三次産業を事業の中心に据えて、一次産業を行う 』ということ。
ということで、「ほしいも事業」と「体験型教育旅行事業」の2つを軸に活動していきます。
1.ほしいも事業
茨城県は言わずと知れた日本一のほしいも県。仕事が少ない冬季が旬。夏季の生産の手間も少なく、他の農産物との同時栽培が可能。という生産加工のメリット。
販売先の動向としては、道の駅「かわプラザ」では足りない分を他所から仕入れているという状況。
県外の市場としては、茨城以北ではメジャーは食べ物であるけれども、首都圏ではほしいもを知らない人も多いという、未開拓の市場が広がっている実態。
私は「ほしいも」に希望を見ました。
来年度の売り上げ目標120万円を掲げ、生産から加工販売まで行います。
2.体験型教育旅行事業
ほしいも事業が、お客様に「商品を届ける事業」とすれば、教育旅行事業は、お客様に「訪問していただく事業」と言えます。
この「訪問していただく」ことの難しさ。
常陸大宮市には袋田の滝も竜神大吊橋もありません。
古民家も残っていません。
単なる収穫体験では、都心に近い他の地域の方にお客様は流れてしまうでしょう。
非常に困りました。
そこで私は、田舎に存在する「耕作放棄地、イノシシ、人口減少、日本の一次産業の衰退化、等」それらの問題を考えてもらうことをサービスにしてはどうかと思いました。
移民やテロの問題と隣り合わせの国の学生は、それらの問題について日本人とは比べものにならないほど知識と考えを持っていて、日本人とではディスカッションの相手にすらならないと言います。
問題が近くにあるということは、考えることを促し、答えを自ら導く人材を育てるということ。
田舎の問題は、教育現場では財産になる!
今年の6月に開業に向けて、宿舎や圃場の準備も着々と進んでいます。
以上、活動報告でした。
来年度1年間、お世話になります!