茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の間瀬です。
地域おこし協力隊3年目。3年間の集大成として、今年の冬はほしいも作りをします。
「ほしいもに賭けてみよう!」
そう考えたのは協力隊2年目の冬。あれからもうすぐ1年。
昨年の冬にはほしいも農家へ研修に行き、今年の5月からはサツマイモを育て、いよいよ収穫の時期が迫ってきました。
きっかけ
きっかけは協力隊2年目、ニンジン・ブロッコリー・ミニトマト…等々、色々な野菜を作りながら農業を学んでいたときのこと。
雑草が畑一面に広がり鬱気味になったり、労働時間と生産量を計算してみたらとんでもなく安月給だったりと、それはもう散々な有様。
でもそんな中で唯一、サツマイモは良く育ったのです。しかも農業一年目の素人の雑な管理のもとで。
サツマイモに初めて愛くるしさを感じた瞬間でした。
そしてほしいもを東京に持って行ったとき、高齢者の方々の間でとても人気がありました。
こうして私はだんだんと惹かれていきました。
試し掘りしたサツマイモです。ほしいもにピッタリのサイズに育ってました。
調べていくうちに
その後、サツマイモ・ほしいもを調べていくと、多くのことが分かってきます。
①災害に強い
最近多発する自然災害に不安を感じる中、サツマイモはとても頼もしく見えました。先日の台風で周囲の農園でパイプ支柱が倒れている様子などを見かけましたが、サツマイモの被害はほとんどありません。施設栽培や資材を使う作物に比べて、その災害への強さは魅力的に映りました。
②加工の幅が広い
和洋菓子・アイスに重宝され、芋けんぴのようなスナック菓子もあります。保存食として加工する方向で模索しても、大きな可能性があるのではないかと思いました。
③機械化しやすい作物
サツマイモは移植から栽培管理を経て収穫まで、機械化しやすい作物であることが分かりました。それは生産の規模を拡大しやすいとも言えるでしょう。
④夏の時期が比較的忙しくない
夏に民泊事業を実施する私にとって、サツマイモはまさに最良の作物です。
⑤ほしいもは農閑期の冬に収入が得られる
収入を途絶えさせない。とても重要なことですよね。
⑥ほしいもの認知度は低い
ほしいもは今はまだは高齢者中心の人気だけれども、ヘルシーさなどをうまくPRできれば都会の若い人にも売れるのではないか。つまり未開拓な市場が多く存在するのではないかと思ったのです。
これらの長所は、生産だけでなく、商品の加工や民泊事業にも力を入れたい自分の仕事スタイルそのもの。
それに加えて、実は私、甘いものが大好物なのです!
他の野菜たちより格段に甘いサツマイモは私にピッタリ。
台風がきてもイノシシ対策のトタン柵が傾く程度の被害で済むサツマイモ畑。
検証の3年目
3年目は「サツマイモ・ほしいも」の可能性を検証します。
ある程度の規模で栽培してみてサツマイモは本当に私が思ったとおりの作物なのか。ほしいもの需要は予想通りあるのか。
実際に売上・経費・利益を計算して事業として成り立つのか。
目標
売上額目標:100万円/年
目標の数値が決まれば、達成するために必要なほしいもの量が分かり、必要なサツマイモの量が分かり、栽培面積が決められます。
同じように資材購入費、人件費、消耗品、等の経費も。
今後この場で、目標への軌跡を、数値も含めて報告していきます。
収穫の10月を迎え、まずはサツマイモのツタ刈りから。
作業開始は間もなく!
というところで、今日はこのへんで。