こんにちは。茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の松原 功(まつばら こう)がお送りします。
常陸大宮市鷲子(とりのこ)にて、「改元記念植樹祭」が行われたので、参加してまいりました。総勢50名ほどの方々と150本の「杉」を植樹。一人あたり3本植えると良い塩梅だったのですが、皆様は控えめだったのか、私は7本ほど植えさせていただきました。非常に良い体験でした。
いばらきの森再生事業
今回の植樹祭は、「植樹体験」と「いばらきの森再生事業」の説明が行われました。
林業の世界では、「木を切ったら植える」のサイクルで次世代に豊かな森を残すことを前提にしています。ただ、伐採後にいざ植樹!といってもやはり費用はかかります。そこで、杉やひのきを伐採した後にまた木々を植える(再造林)ことに対する費用を茨城県が補助します!というのが「いばらきの森再生事業」の概要と認識しました。
杉やひのきによる再造林はもちろん、広葉樹による再造林も補助の対象となるので、山奥すぎるて手の付けられない人工林の広葉樹化も目指せるかもしれません。詳しくは森林組合や大子林業指導所へお問い合わせください。
コンテナ苗とは
農作物をつくる方だと、ポット苗に馴染みがあると思います。コンテナ苗はポット苗の林業バージョンです(厳密には違いますが…)。「マルチキャビティコンテナ」と呼ばれる栽培容器で育成された苗をコンテナ苗と呼ぶそうです。
ポットを利用する苗もありますが、ポット苗では根鉢が太く短い形をしており、根がポットの形に合わせて巻いてしまう『根巻き』が起こりやすいというデメリットがあったそうです。『根巻き』が発生すると、植栽後に根が締め付けあう形状になり、その後の成長が良くないといわれています。
一方、コンテナ苗ではコンテナ容器の内面に「リブ」と呼ばれる突起物や、「サイドスリット」と呼ばれる細長い切れ込みを付けることで、『根巻き』が起きない(起きづらい?)構造になっているそうです。また、底面が開放されているため、根の先端が空気に触れて自然に根切り(成長を止めること)が起きます。これにより必要以上に根が伸びるのを防ぎ、より『根巻き』を防止できるそうです。すごいですよね。
森林を次につなぐ
現在、常陸大宮市にも子孫のことを想って植えられた木々がたくさんあります。この杉やヒノキは(林業の観点からみたところの)伐期を迎えているそうです。もちろん、そういった木々を伐採して利用していくことも大切です。そしてその土地にまた木々を植えていくことも大切なことだと思っています。
木々は長い年月をかけて成長していきます。どんな風に成長するか予測不能な木々ですが、昔の人々はまだ見ぬ子孫のことを思い、1本1本丁寧に植えていったのでしょう。そう考えると非常にロマンのある話だなぁと思います。
近年では厄介者に思われる森林ですが、先祖の願いに思いを馳せるとまた違った見方ができるのではないかと思いました。
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