移住コンシェルジュの木元です。
梅雨入りが発表され、むしむし暑い日が増えてきましたね。
夏ももう目の前♪
この時期になるとどうしても旅に出たくてうずうずする私です!
常陸大宮でも、あらゆる市民団体さんが夏のお祭りに向けて動き始めています。
私たち協力隊も様々な市民団体さんからお声をかけて頂き、企画会議に参加させていただいています。
その中でも今回は、NPO法人あきない組さま(以下、敬称略)の取り組みを紹介したいと思います。
目線は商店街から地域へ
常陸大宮市で一番栄えている地区は大宮地区になります。
大宮地区の国道118号線沿いには、スーパーやドラッグストア、全国チェーンの飲食店やショッピングセンターが立ち並び、買い物するにはとっても便利です。
生活に必要なものは大抵そこで揃っちゃいます。
国道が開通したのが昭和61年、その後次々とスーパーやショッピングセンターが出来始めました。
国道沿いが賑わう一方で、それまでメイン道路だった中心商店街は段々とお客さんが減っていきました。
(悲しいことに、かつてのメイン道路は現在“旧道”と呼ばれています。)
そんな中「この中心商店街を何とか活性化させよう」と、各商店の2代目・3代目が集い結成されたのがあきない組なのです。
あきない組は今年で結成11年目。
中心商店街の活性化を目的として結成されたあきない組ですが、活動の先に見据えているものは“地域全体の活性化”であると感じました。
あきない組組長の茅根和史さんからお話を聞いていると、これまでの取り組みに込められた想いは、やっぱり地域への愛情なんです。
ミニ四駆やモータースポーツのイベントは、地域を盛り上げたいから。
介護施設への備品配達・地域の清掃は、地域の役に立ちたいから。
途絶えていた盆踊りを復活させたあきない祭は、地域の文化を守りたいから。
子どもに郷土愛を持ってもらうための活動は、地域の未来を明るくしたいから。
▼ミニ四駆のイベントでギネス記録!
そして茅根さんから一つ、とても心動かされるお話をお聞きすることができました。
子どもたちが居場所を見つけられる町へ
あきない組では、様々なイベントに企画会議の段階から高校生を交え、地域活性化の活動に関われるようにしています。
イベント当日はそれぞれに役割を与え、そのあとは本人たちに任せて指示はしないそうです。
実際にこれまでのイベントで手伝いをしてきた高校生が
「当日にここをお願い!って言われて、丸投げされるんです。でもそのおかげで色んな事を学べました(笑)」
と、話してくれました。
そんな彼の表情はとても逞しく、そしてどこか嬉しそう。
組長茅根さんは、新たな試みについても話してくれました。
「今年、企画から運営までを全て高校生に任せて、イベントをやってみようと思うんだ。」
茅根さんのその言葉から、高校生たちに寄せる信頼と敬意を感じ、なんだか深く感動しました。
自分を信頼して仕事を任せてもらえる。
自分を子ども扱いしないで一人前として扱ってくれる。
自分が地域の役に立てる。
自分が地域に必要とされている。
つまり、ここには自分の居場所がある。
高校生たちはきっとそう感じるのではないでしょうか。
▼あきない組メンバーと高校生たち
移住コンシェルジュとして、移住者を増やすためにどうすれば良いか考える中で、ある日ふと気づいた事があるんです。
私の家の前を、元気よく楽しげに登下校する子どもたちを見て、今いる子たちにここから離れていって欲しくないなぁと思ったんです。
人を呼び込むために地域の魅力を外にアピールする事も大切だけど、今いる子ども達にとってかけがえのない町になるようにする事も大切だと強く思いました。
常陸大宮市内には大学がないため、高校を卒業すると同時にほとんどの学生が市外へと行ってしまいます。
でも一度出て行ってしまった人が、いつかどこかのタイミングで「やっぱり戻りたいな」と思ってもらえるようにしたい。
今後もあきない組の活動に携わらせて頂き、色々と学んでいこうと思います。
最後に告知~♪
そんなあきない組によるあきない祭が(2016年)8月20日土曜日に開催されます!
組んだ矢倉と大太鼓を囲んでの盆踊り、いくつになってもわくわくしちゃうたくさんの露店、そして子ども参加型のイベントKHT大会(内容はまだ秘密で~す 笑)。
とっても楽しそうです!
開催場所は常陸大宮市立大宮小学校グラウンド。
詳細はまたfacebookでお知らせします♪
ちなみにトップ画のライティングアートも楽しめますよ♪