「地域おこし」における「情報発信」とは?

こんにちは、常陸大宮市地域おこし協力隊地域調査・情報発信担当の岩崎です。

私は、協力隊で地域調査・情報発信担当の仕事をしています。

そこで、「地域おこし」と「情報発信」の私見を書きたいと思います。これには正解や答えがないので、あくまでも一個人としての考えです。

活動していく上でいつも考えることは、「地域おこし」における「情報発信」とは一体何なのかということです。現在、「地域おこし」の活動は、全国の様々な場所で行われています。

”地域おこし”とは?

その中で、「地域おこし」は大きく分けて、内向きの活動(地域をターゲットにした活動)と外向きの活動(地域外をターゲットにした活動)があると思います。

これを情報発信を例に挙げてみます。前者は、市内報や協力隊の便り・ケーブルテレビ・ラジオなどを通して市に住んでいる人をメインのターゲットにして、そこで市内の動きやイベントなどの情報を伝えていくといった地域密着型の活動でしょうか。後者はインターネットやSNSなどを通して地域の魅力を伝える、またはPRイベントとして地域外に出ることでしょうか。

前者であろうと後者であろうと、地域外から来た人ができることは、地域に長年住む人にとって当たり前になっているものについて知るということではないかと思います。それをどう活かすかというのはその人次第だし、私自身の課題でもあります。

ここには”何もない”のか?

学生時代に方出身者の方と話した時に、ほぼ確実に出身地の話題になりました。そこで、出身地の話題になると、「ここには何もない」という声をよく聞きました。それは勿体無いなぁと思いつつも、この言葉には、謙遜の意味も込められていると思うので、一概に言うことはできません。ただ、「何もない」と言わせてしまう環境を生み出してしまう状態が残念に思っています。

人が現在に至るまでどう育ったのか、何をしてきたのかといった過程があるように、地域にもその地域が現在に至る過程があります。それが歴史であると思います。また、その歴史の中で生み出されたものが文化であり、その歴史の中から今まで残っているものが伝統だと思うのです。そのようなものは、人がそれぞれ異なるように、地域によって違うはずで、ここに地域の独自性が見えてくると思うのです。なので、”何もないことはない”というのが私の考えです。

”ここまで行かないと見られない物”をPRする

私としては、ここまで行かないと見られない物を外に向けてPRすることで、地域外に住む人がこういった地域があるという事を知ってもらいたいと思います。また、地域から出た人にも出身地にはこんな魅力があるんだと知ってもらい、地域に住む方も身近にあるものの価値に改めて気付けてもらえたらと考えています。それにはまず、知る・気が付くということが大事なのではないかと思います。ただ、そういう私もまだ地域の事をよく知っているわけではないので、これからもっと学んでいかないといけませんが…。

モノを見る視点を変えれば色んな事が見えてくる

「心頭滅却すれば火も亦た涼し」という慣用句があります。これは、恵林寺の快川(かいせん)和尚が織田信長の恵林寺の火攻めにあった時に発した辞世の句とされています。この慣用句は、どんな苦難にあってもその境地に至れば苦しみを感じなくなるという意味で知られていますが、これが転じてモノを見る視点を変えれば色んな事が見えてくるという意味もあります。なので、まずは地域を歩いてみてあらゆるものを見たいと思っています。さらに、それを調べたりするのと同時に、その中で自分が感じたことを内外に発信できたらと考えています。それが最終的に、地域の出身者や住んでいる人に「自分の住んでいる所にはこんな魅力があるんだ!」あるいは、地域外にいる人が「ここに行ってみたい!」「こんな所に住んでみたい!」と思える事に繋がれば嬉しいことこの上ありません。

そんな「地域おこし」をこれからも精一杯頑張りたいと思います!

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