農家民泊で東京の中学生を迎えて

茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の間瀬です。

平成28年度の農家民泊の第一回目が7月27日(水)~29日(金)に実施されました。

夏の暑い中、初めて二泊の受け入れという日程もあり、受入家庭の皆様は大変な苦労をされていました。

受け入れた生徒は東京都の中学二年生115名。

緒川地域と山方地域の盛金地区でそれぞれ半数ずつを受け入れました。

 

私は子どもの頃、母親の実家である宮城県仙台市の田舎町へ、たびたび遊びに行きました。今回民泊に来た中学生は子どもの頃の私と同じ気持ちでしょう。この三日間の民泊の様子をとおして感じたことをお伝えします。

 

以下、私の三日間の行動です。

 

一日目、開村式

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山方南小学校の体育館で、受入家庭と子どもたちのご対面です。

きっとお互いに緊張していると思います。なぜか私まで緊張してしまいました。

 

一日目、盛金編

【体験 ①】盛金富士のお出迎え

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盛金地区に向かうと、壮観な景色が子どもたちを出迎えてくれます。

何度見ても飽きない景色だと私は思っています。

山と川と町がこれだけ近くに存在する場所はそう多くはないでしょう。自然と融和した人の生活がここにはあり、今日からの三日間が楽しくなることを予感させてくれます。

 

【体験 ②】お釜でご飯炊き

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ご家庭の方々の叱咤激励のもと、子どもたちは一生懸命に火をつけようとしていました。けれどもなかなか火はつきません。

失敗もまた良い経験になります。

 

二日目、緒川編

【体験 ③】蒼泉寺で座禅

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朝の座禅体験から一日が始まります。姿勢も正して心も正して。普段はおしゃべりな子もこの場では静かです。

 

【体験 ④】養鶏場の見学

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この建物一棟でブロイラーが八千羽ほど飼育されるそうです。

鶏は50日ほどで出荷されます。その間、一回も掃除はしないそうですよ。糞は鶏の足元に溜まっていきます。

たいへん勉強になります。

 

【体験 ⑤】西洋野菜の収穫

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今日はルバーブの収穫です。ルバーブは東京ではあまり売っていないですよね。私も東京の知人に頼まれて買って帰ったことがあります。

収穫のあとはジャム作り体験をされたそうです。

この家庭には庭に大きなハーブ園もあり、とても良い香りに包まれていました。

 

【体験 ⑥】直売所に出荷

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朝に収穫した野菜を自分で包装し、自分で値段を貼り、自分で陳列します。

野菜の収穫から直売所に出荷するまでの一連の流れを教わっていました。始まりから終わりまでを経験できることは非常に貴重に思えます。

その場で買ってくれるお客さんもいたら最高でしたね。

 

【体験 ⑦】なめこ種駒の植付

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金槌でトントンと叩いて種駒を原木に植え付けます。

一つの原木で2~4年くらい収穫できるそうです。にょきにょきとなめこが生えてくる様子を想像するととても楽しくて仕方がありません。

原木を持ち帰った男の子もいました。たくさんのなめこが生えてくるといいですね。

 

【体験 ⑧】ターゲット・バードゴルフ場

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子どもたちは一仕事を終えて、ちょっと休憩です。

自分たちで刈った芝生のターゲット・バードゴルフ場で、元気に遊んでいました。お客さんがいっぱいいて飼っている犬も大喜びです。

 

二日目、盛金編

【体験 ⑨】久慈川で釣り

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子どもたち自身でエサも作りました。よく練ったので最高の出来栄えです。

今年は雨が少なくて久慈川の水量も少ないそうですが、釣れたかな?

 

【体験 ⑩】みんなで田舎料理教室

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蕎麦打ちやあゆ焼きをみんなで体験。ちょっと多く作り過ぎてしまったようです。

校長先生、引率の先生、私も一緒になって食べました。

それにしても運動部の男の子はたくさん食べます。

 

三日目、閉村式

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最後のご挨拶。

 

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そして、さようなら。

手を振ってバスを見送る姿がとても感動的でした。

 

子どもたちは色々な体験をしたと思いますが、二泊三日という期間はとても短いです。もっと長く滞在してもっと多くのことを体験していって欲しいと心から思いました。

 

私の一日目と二日目の体験ルートをまとめてみました

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私は三日間自由に行動することができ、各受入家庭の体験スケジュール予定表を参考に効率よく回ることができました。

時間の都合で参加できなかった体験も多くあり、本来であれば、この白地図にはもっと多くの体験が描けることでしょう。

 

以下、各家庭の予定表に記載があった体験メニューです。

登山。育苗。リンゴの摘果。蕎麦打ち。竹細工工房の見学。庭木の剪定。簗見学。エコクラフト作り。ちりめん細工作り。押花の額絵作り。

 

この三日間、緒川と盛金の町全体が体験型テーマパークになっていました

 

農家民泊を終えて、今、私の心に残っていることは、

『子どもたち以上に三日間の農家民泊を楽しんだのは私かもしれない』

という気持ちです。

 

この三日間、町中いたるところで体験型の授業が開かれていました。

緒川と盛金というテーマパークに入場すると、地域の体験マップを手渡されます。そのマップの中から自分が行きたいところ選び、自らの足でその場所へ行き、そして体験するというテーマパークさながらの楽しみ方を、私自身が満喫していました。

 

東京の豊洲には『キッザニア』という職業体験ができる子ども向けの施設があります。ショップ店員、警察官、裁判官など幾つもの職業を体験できる施設で、入場料は子ども一人あたり4500円です。入場料は決して安くない価格だと思っていますが、土日祝日はいつも満員です。

この三日間の緒川と盛金は、そんな満員のテーマパークに勝るとも劣らない価値を提供していたと感じました。

 

最後に

受入家庭や引率の先生、民泊の運営関係者は大切なお子さんを預かる身として、心配・気苦労は絶えなかったはずです。お忙しい中、大変ありがとうございました。

そして私自身が農家民泊の価値を実感でき、貴重な体験をさせていただいた三日間になったことも、この場を借りてお礼をさせていただきたいと思います。

ありがとうございました。

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