クリスマスイルミネーションもちらほら見られる季節になりましたね。こうやって、1年は過ぎ行く…。
こんにちは、岩崎です。
この記事で、西塩子の回り舞台の記事も最後になります。今回は、西塩子の回り舞台ツアーから舞台を使ったイベント、解体までをレポートさせて頂きます。
10月9日 西塩子の回り舞台ツアー
この日は、回り舞台の裏側を見る事ができる回り舞台のツアーが行われました。本番ではなかなか直接見ることのできない舞台を回す装置や本番で役者が登場してくる花道の見学などができてしまう、とても貴重な機会です!
▲桟敷席にあがって花道の見学をしています。
見学の後、緒川総合センターにて、回り舞台の歴史や復活からの歩みなどの解説を行いました。
▲私も作った資料をもとに、回り舞台の解説を行いました。
参考記事:日本最古の組み立て舞台、始まりました♪~西塩子の回り舞台(後編)~
10月15日 西塩子の回り舞台本公演
3年に1度の伝統行事、西塩子の回り舞台で開催されたイベントは3つありました。第1弾は、本公演です。
公演と公演の合間には、常陸大宮市内の祭り囃子など、普段はなかなか聴けない演奏を聴くことができました。
この日は5000人ものお客様に足をお運び頂きました! 本公演は大盛況の中、無事に終了しました。
▲日中の回り舞台。天候にも恵まれ、青空の下での公演になりました。
▲西若座さまの公演「吉例曽我対面 工藤館の場」より
参考記事:日本最古の組み立て式舞台、いよいよ!~西塩子の回り舞台 演目編~
10月22日 茨城県郷土民俗芸能の集い
回り舞台を使ったイベント第2弾は、茨城県主催で、県内各地の民俗芸能(お囃子など)を披露するものです。このイベントでは、常陸大宮市はもちろん、常陸太田市、城里町、潮来(いたこ)市の郷土芸能を見ることができました。
▲潮来ばやし保存会さまによる「潮来ばやし」(潮来市)
潮来市は、親の実家の隣の市なので、お囃子のリズムも少し似ていました。
▲西金砂神社田楽舞保存会さまによる「西金砂神社田楽舞」(常陸太田市)
参考記事:本公演翌日レポ~文化財集中曝涼ツアー~
▲古内大杉ばやし保存会さまによる「古内大杉ばやし」(城里町)
子ども達の踊りが特に印象的でした。
▲常磐津教室参加児童による「将門」(常陸大宮市)
この演目は、西塩子の回り舞台の本公演でも披露されています。もう1度見る事ができて嬉しいです!
▲西塩子の回り舞台のグッズ販売も行われました
回り舞台のガイドブックなどここでしか買えないものばかりでした。
10月23日 ウダーべ音楽祭
回り舞台を使った最後のイベント、ウダーべ音楽祭です。
このイベントは、常陸大宮市内の小中学校の校歌を歌うというものです。なかなか聞けない廃校の校歌も歌って聞けるイベントです。
小さい頃に歌った校歌はいつまでも心に残っているものですよね。
▲当日のプログラムです。当日飛び入り参加もOKなのです。
▲私達も飛び入り参加しました(笑)
参考記事:-ウダーベ音楽祭2016-開催!!
10月29日~30日 回り舞台解体作業
組み立てには、約1ヵ月半かかるのですが、解体はほぼ1日で終わってしまいます。あれだけ時間をかけて組み立てたものがあっという間に解体されてしまう様子は寂しいものがあります。
▲解体直前の回り舞台
▲組み立てられたものがどんどん取り外されていきます…。
▲解体後のグラウンド。普段通りの姿に戻ります。
伝統行事を守る力とは?
この回り舞台を通じて、伝統行事を守っていくためには、地域の力と地域を支える力の両方が必要なのだと感じました。
支える力というのも、作業を一緒に行う形やこの行事を外に向けて発信していく形など様々な形があると思います。
今後、どういった形で支えていくかを考えていくのがこれからの私の課題なのかもしれません。