今回の農家民泊を見ていて思ったこと

茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の間瀬です。

平成29年度の農家民泊の第一回目が7月31日(月)~8月2日(水)に実施されました。

東京都の中学二年生93名を、緒川地域と山方地域の盛金地区でそれぞれ半数ずつを受け入れました。

 

受け入れの三日間の中で、私の中でふと疑問に思ったこと。

 

『農家民泊は、林間学校や修学旅行とどう違うのだろうか?』

 

今日はこの点を考察します。

 

農家民泊とは

修学旅行や遠足や校外学習、キャンプなどの野外活動、新入生を対象にしたオリエンテーション合宿などの総称を教育旅行という。

 

つまり、農家民泊は教育旅行の一種。

 

他の教育旅行との違いは?

修学旅行や林間学校と違うことは、宿泊施設が個人の家であり、面倒を見るのが個人という点。

 

農業体験をするのであれば、農家の方に先生になってもらえれば良く、農家に宿泊をする必要はありません。

ハイキングや山登り程度ならば、先生の引率でもできます。

 

つまり、農家民泊の特徴は、農業体験や田舎体験ではなく、普通の家に入り一緒の時間を過ごすこと。

 

一緒に過ごす意義は?

意義は何かと考え出すと、私の中でも整理がついていません。

 

普通の家庭にお邪魔するのだから、玄関に上がるときは「お邪魔します」で靴を揃えて脱ぐ、トイレに行くときは「お手洗いをお借りします」、別れるときは「お世話になりました」。といった、それなりの礼儀を生徒たちは身につけておくべきかもしれません。

集団生活の合宿所で「お手洗いをお借りします」とは言いません。

礼儀の教育という意味もあるかもしれません。

 

他には、先生たちの指導の下での旅行ではなく、普通の家庭の人と触れ合った旅行ということ。

初めて会う人に優しく迎えられたことは、子どもたちの心にしっかりと刻まれ、思い出としても強く残ることでしょう。

『田舎の人(場合によっては田舎の優しさ)』は都会の人にとっては異文化に映るもの。それを知るという意味もあるかもしれません。

 

農家民泊であればこそとは何か、それを明確にできれば、より高い価値を提供できるのではないでしょうか。

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