茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の間瀬です。
地域おこし協力隊3年目。3年間の集大成として、今年の冬はほしいもで売上100万円を目指します。
11/3に常陸大宮市の西部運動公園で開催された「ふるさと祭り」で、ほしいものPRをしてきました。
ほしいもを誰に買ってもらうか(ターゲット)
常陸大宮市の道の駅には、市外のほしいもが多く並んでいます。
つまり、ほしいもは売れるんです。市外から仕入れてでも、売りたい商品なのです。
でも地元産だけでは足りていないんです。作れば売れるのに、これってもったいないですよね。それは、ほしいも作りのきっかけの1つです。
出発点がそういう気持ちからだったため、基本的には道の駅でのお土産用として作っています。
でも、市内の人にも買ってもらいたいとも思います。
ひたちなか市や東海村のほしいもを食べていたのを常陸大宮産にして欲しい。できるだけ市内でお金が循環するしくみが、市内の人を増やし市内を豊かにします。これは里山資本主義の考え方によるものです。
参考記事:『里山資本主義』を読んで
さて、そんな想いを抱き、常陸大宮ふるさと祭りでPRに行ってきました。
会場、ブースの様子
会場の様子。
2間あるブースの地域おこし協力隊でほぼ半分を占領。
ほしいも用に作ったさつまいも関連の商品も出品しています。「紅はるか、大学芋」がめいいっぱい主張していますね。
ブースの前に出した看板
ほしいもに賭ける想いはすべて注ぎ込みました。
使い道の少ない常陸大宮の山の薪を商品に結び付け、既に廃坑になった金山の貯蔵庫も利用して!
常陸大宮オリジナルなほしいもなんですよ!
どうか興味を持ってくれますように!!
お客さんがやって来ます。
…誰も見ていないようです。
皆様の視線は、さつまいも1kg100円と、大学イモと、ポップコーン。煮イカを見ている人もいます。完全にほしいもパネルではありません。
大学芋美味しそうです・・・。
こうなることは、よく考えれば事前に想定できたはずでした。
買う方も一ヵ月後に販売されるほしいもに意識はいかないし、売る方も一ヶ月後のほしいもよりも目の前のさつまいもを売り切るほうが重要です。
客引きのセリフも「さつまいも1キロ100円、お安くなっています~。いかがでしょうか」で、ほしいもの「ほ」の字も言っていません。
目の前にない商品は、しょせん目の前にある商品には勝てません。
ほしいも看板の前に立って客引きしてしまうこともあり、お客様からは見えません。
ほしいもパネルはフライドポテトのパセリ、刺身のツマのごとく存在感がなくなってしまったように思えました。
結果
必死の営業の甲斐もあり、さつまいもは100袋は完売しました。
ほしいも用に作ったけれども、ほしいもに向かないサイズのさつまいもを100袋。
さつまいもの注目度を100とすると、ほしいもは3くらいでしょう。本当に3人くらいしか見ていませんでした。その中で少し製法のお話をできたのは1人くらい。
完全にPR作戦は失敗でした。
興味を持ってもらえた人の連絡先を書く予定だったノートは真っ白のまま。
茨城新聞の記者の方も見にきていましたが、なんの反応も示さなかったようです。
良い物を作ったと思っているのは当人だけというわけです。よくあることですね。
こういうこともあります。良い勉強になりました。次に出店するときは必ず成功させます。
というところで、今日はこのへんで。