【本田】種を取るということ【活動報告】

収穫の秋も終わりに近づき、暦の上では冬となりましたね。

9月から始めた畑も順調で、秋まき野菜の種と和ハーブの定植もほぼ終えました。

現在はぼちぼち冬越しの準備をしつつ、来年まく用の種取り&種集めをしています。

エビスグサ。この大きなサヤの中に種子が詰まっています。

「ハブ茶」の名で市販されているものは大体この植物の種子を煎ったもので、

生薬名は「決明子(ケツメイシ)」。利尿作用や目のトラブルによいと言われています。

マメ科の植物なので、種子を取った残りは畑に漉き込んで緑肥にする予定。

こちらは自家栽培したものではないですが、常陸太田市の在来種、里川かぼちゃの種です。

来年栽培してみて、味の違いなどを検証してみたいと思っています。

今お借りしている畑は、かぼちゃがよく育つそうなので楽しみですね。

 

現在、市場に出回っている種子は一代交配と呼ばれる「F1種」の種子がほとんどです。

[F1種」は品質が均一化され、食味もよく病害虫にも強いため、

栽培が容易であるというメリットがあり大量生産に向いています。

ですが、種を取ることができないため、毎年種を購入しなくてはいけません。

(厳密には取ること自体はできますが、親と同じものはできません)

 

私が育てている伝統野菜、いわゆる「在来種、固定種」は品質はまちまち、

病害虫にも弱いものがあるため手をかけて育てなくてはいけません。

大量生産にはとても向きませんね。

その代わり、種を取って次の年にまけば、親と同じものができます。

また、世代を重ねるうちにその作物自身が土地の環境に適応していきます。

 

それそれメリット、デメリットあるので

どちらが良い、悪いということはありません。

 

ただ、私は生命の循環を意識して暮らしたい。

だから種を取り、次の世代に命を繋いでいきたいと思うのです。

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