大型特殊免許(農耕用)取得しました。

ひとり協力隊となりました本田です。

2月13日~16日の4日間、有給休暇をいただいて

大型特殊免許(農耕用)取得講習へ行ってきました!

大型特殊免許(農耕用)とは

農業従事者の方ならあたりまえのお話ですが、

そうではない方に向けて簡単に申し上げますと

「ある程度の大きさのあるトラクタや

コンバイン等で公道を走るための免許」です。

 

2019年、道路運送車両法の保安基準の緩和により

ロータリーなどの作業機をつけたトラクタで

公道を走行することができるようになりました。

ただし、車体および作業機が下記の条件を

ひとつでも上回る場合は大型特殊免許が必要になります。

 

『全長4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下

(安全キャブや安全フレーム付きは2.8m)

最高速度15km/h以下』

 

トラクタ本体は小型でも、ロータリーをつけると

『幅1.7m以下』の条件を突破しがちなので要注意です。

↑作業幅ではなく、ロータリーの外から外の幅(全幅)なので

よっぽど小型のロータリーでないと条件がクリアできません。

※すべての条件をクリアしたものは普通自動車免許で運転できます。

 

小型トラクタだからと安心して

「うっかり」無免許運転になってしまうと大変なことになりますので

トラクタを普段から使う場合には必須の免許となります。

今回の会場について

講習、試験会場は茨城町にある

茨城県農業大学校。

大型特殊、けん引(どちらも農耕用限定)免許講習が

同時に行われ、大型特殊受講生20名、けん引受講生5名の

計25名の参加となりました。

 

ちなみに、私はここで2022年10月~2023年3月の半年間

野菜の栽培基礎を学ぶ「いばらき営農塾」を

受講していました。(業務外で通っていました)

しばらくぶりの訪問、大変お世話になった先生方とも再会でき

懐かしさを嚙みしめつつ講習開始です。

 

初日

午前中はトラクタの概要および農作業安全についての座学講習

午後はトラクタのメンテナンス方法について学びました。

メンテ方法については農業機械基礎研修やいばらき営農塾受講時に

一度学んでいるのですが、手元にトラクタがない現状では

あまりピンとこないのが悲しいところです。

 

この日はまだ運転は行いません。

とはいえ、試験本番は教官がそばについてくれるわけでもなく

普通の免許試験のように「次はここを右折~」などの

アナウンスも一切ないため

コースを完全に覚えておく必要があります。

そのため、実際に走行する前にコース(A、B2種類のコースがあります)を

実際に歩き回って頭に叩き込まないといけません。

講座終了後、私含む受講生はこれでもかという程

コース周回ツアーを満喫しました。

2日目

この日から実際にトラクタの運転がはじまります。

講座が始まるまでには、この日に走るコースを覚えておかなくては

いけませんので、学校に早く来てコースを歩きまくります。

通勤・通学ラッシュも回避できるし運動にもなるし

(1周15分くらいかかります)一石二鳥!?

 

講習が始まると、まず受講生5名ずつ班に分かれ(大特4班、けん引1班でした)

それぞれ教官がついて実技講習を行います。

午前中は前進、後退、右左折のやり方を学び

午後からは実際にコースを走行します。

(ここまでにAコースを完全記憶しておくこと!)

私は昼休み中もコースを歩いて覚えていました。

 

実技講習に使われるトラクタは何種類かあり(毎日午前、午後ごとに変わります)

実際の試験に使われるものとそうでないものがあります。

ちょっと運転にクセのあるタイプの車もあったりするので

MT車に慣れていない身にはなかなかハードルが高かったです。

 

3日目

この日は午前中ふたつめのコースを走り、午後からはA、Bどちらか

好きなコースを走行します。

午前の部、午後の部それぞれひとり2~3回は走行できるので

注意すべきことをきちんと頭にいれつつ、試験に向けて

しっかり練習します。

最終日

ついに試験本番です。

試験官到着後すみやかに試験開始となるので、時間厳守どころか

最低30分は早く来ておく必要があります。

(時間的に通勤・通学ラッシュとまるかぶりのため)

 

本番で走行するコースは試験官到着後に告知され、

(「けん引●、大特〇」といった感じで)

受講生全員同じコースを走行することになります。

試験のはけん引→大特の順番で行われ

事前に配布されている名簿の順=試験順です。

私はかなり後ろのほうだったので午後の受験になりました。

 

待ち時間がだいぶ長いですが、緊張しているためか

時間が経つのは本当にあっという間です。

 

今回の受講生は皆さん優秀でコース間違いもほぼなく

かなり早い時間に試験終了となりました。

私も自分の中で一番の運転ができたと自負しています。

 

試験完全終了後、座学講座を受けた場所に集合し

試験結果が発表されます。

 

果たして結果は・・・!

けん引、大特どちらも全員合格!

 

とても珍しいことだそうで、先生方も喜んでおられました。

その後閉校式が行われ、その足で免許センターへ移動。

(このへんちょっとバタバタ)

免許は即日発行され、解散となります。

 

4日間共に過ごした仲間たちとの別れは寂しいものです。

運転自体がおぼつかない私は周りの皆様に

たくさんたくさん助けてもらいました。

 

このご恩はこれからの仕事ぶりで返していく!

ということで、今後とも頑張っていきたいと思います。

 

最後に

そんなわけで、無事大型特殊免許(農耕用限定)を取得することができました。

 

今後、大型特殊免許(農耕用)を取得される方が

この記事を読んでくださっていることを想定して

私からちょっとしたアドバイスを申し上げます。

 

・とにかくコースを歩いてください。動画を撮りながら歩くのもよいです。

コースを完璧に覚えてからが勝負です。

・確認動作はめちゃくちゃ大げさに!教官、試験官に見えないと

「確認を行っていない」と判断され、減点となります。

・ウインカーが戻っていないか確認する。ちょっとハンドルを切っただけで

ウインカーが戻ってしまうことが多いです。右左折の瞬間にウインカーが

ついていないと「方向指示器不履行」ということで減点されます。

・試験官がどんな人でも平常心

 

どうか、ご安全に大型特殊免許が取れますように。

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