農家民泊の現状を『天地人』で考えてみました

茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の間瀬です。

常陸大宮市の地域おこし協力隊員にはそれぞれ任務があり、私の任務は教育旅行や体験型旅行を拡充する『農家民泊の推進』です。

今年も去年に引き続き、緒川地域と山方地域の盛金地区で、都市部の小中学生の体験旅行の受入が決まっています。

さて、これからどうやって農家民泊を活性化させていくのか、まずは農家民泊の現状を『天地人』で考えてみました。

 

※『天地人』とは上杉謙信の言葉とされ、天の巡り合わせが良く、地勢の有利さに恵まれ、家臣・領民がよくまとまっていれば、物事は成功する。という意味。

 

天の時

既にお気づきの人もいらっしゃると思いますが、最近は農家民泊や田舎体験を特集しているテレビ番組が増えています。

田舎体験をメインとした旅行サイト業界も大きな成長を遂げています。

地方の人口が減少し里山がなくなっていっている昨今、それまでありふれていたものが少なくなっていくと、改めてその価値に気付くことってありますよね。今はまさにその状況になっていると思われます。

地方の生活に多くの人が興味を持ってくれている今の状況は『天の時を得ている』といっても良いのではないでしょうか!

 

地の利

東京から常磐自動車道を使うと、二時間ほどで常陸大宮市に到着します。

関越自動車道や中央自動車道に比べて道の高低差が少なく、また混雑も少ないこともあり、交通の便は申し分ありません。

また、台湾など海外の学生からの日本の農家民泊に対するニーズも増えてきています。そのような海外のニーズが高まる中、茨城空港を持つ茨城県はそのニーズを最も満たすことができる県です。

中国人が日本の農家を訪れると本当に驚かれます。こんな農村や山奥にまで、電気水道のインフラが整備されていることが信じられないのです。

東京都民と外国人に近い常陸大宮市、この状況は『地の利を得ている』といっても良いのではないでしょうか!

 

人の和

人の和にはいつも頭を悩まされます。みんな考えは違うし、違う考えも納得のいくものであったりもします。違う考えを尊重したくても対立してしまうこともあります。

人の和はどこの地域だって持っているし、ないところにはないでしょう。今はなくても潜在的に持っている地域もあるし、成長の余地のない地域もあるかもしれません。

五人が強い絆で結ばれただけでも、一人でやるのとは比べものにならない大きな力を発揮します。それが集落全体になり、地区全体になり、自治体全体になり、そうなるとその力の広がりは無限大ともいえるでしょう。

人の和は無限大。繰り返し言います。人の和は無限大。

もう一回くらい言った方がいいかもしれません。人の和は無限大。

私が常陸大宮市に来て二ヶ月弱が経ちました。既に多くの人の和を感じましたが、人の和に限界はありません。

既に一定の『人の和を得ている』常陸大宮市。これをどれだけ成熟させるかが農家民泊成功の鍵ではないでしょうか。

 

最後に

天地人はもともと中国の思想家『孟子』の言葉からの引用です。

原文は、

『天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず』

つまり、天の巡り合わせは地勢の有利さには及びません。地勢の有利さは人心の一致には及びません。という意味ですから、「なによりも人の和が一番大事です」となります。

そんな孟子の言葉を借りると、

『常陸大宮市は、はあ天の時と地の利は得てんだっぺ? そしたら、あとは人の和だけだな』

というところでしょうか!?

 

以上、状況の整理ができたところで、次回からは活動報告をしていきます!

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