日本最古の組み立て式舞台、いよいよ!~西塩子の回り舞台 演目編~

最近、朝晩が寒いですね。二度寝で寝坊してしまいそうで怖いです(笑)

こんにちは、岩崎です。

10月15日の西塩子の回り舞台の公演日が近づいて参りました!

今までは、組み立ての状況や回り舞台の展示の様子などについて紹介しましたが、今回は演目について触れたいと思います。西塩子の回り舞台は、普通の歌舞伎とは異なり、プロの役者さんだけでやるわけではありません。地元の方で結成された歌舞伎の一座の方も出演されます。これが西塩子の回り舞台の魅力でもあると思います。

本記事では、そういったこども歌舞伎の演目と西若座さまの演目に触れたいと思います。

回り舞台の演目は、こちらからご覧になれます。

「西若座」とは?

西若座の「西若」は、「西塩子村の若衆」の略称です。西塩子の回り舞台保存会の方を中心に結成された西塩子地区の一座です。

さらに付け加えると、西塩子地区の隣にある門井地区でも舞台があります。そこには「門若」と書かれた幕があります。この「門若」も「西若」と同じく「門井村の若衆」という意味です。

現場の舞台には、「西若」と書かれた提灯が下がっています。是非、現場でご覧になってみて下さい♪

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▲舞台前面にある「西若」の提灯

「白浪五人男」とは?

「白浪五人男」とは、幕末から明治にかけて活躍した河竹黙阿弥(1816-1893)作の歌舞伎狂言です。「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」とも呼ばれます。日本駄右衛門を首領とする5人の盗賊の物語です。「白浪」とは、盗賊の意味です。

公演では、その中の「稲瀬川勢揃いの場」の場面が演じられます。追う側と追われる側のやりとりは、コミカルな刑事ドラマを見ているみたいで面白いですよ(^^)♪

この面白さは是非回り舞台の現場で味わってみて下さい♪

「曾我物語」とは?

日本三大仇討ち物語と言われる「曾我物語」。仇討ちで一番お馴染みのものは「忠臣蔵」でしょうか。

鎌倉時代末に成立した軍記物語です。「曾我物語」の「曾我」は、曾我祐成(そがのすけなり)・時致(ときむね)兄弟のことをさします。この兄弟の父が、源頼朝お気に入りの武将の工藤祐経(くどうすけつね)に殺されます。その仇討ちを富士の裾野で行うまでの物語です。

公演では、その中の「工藤館対面の場」が演じられます。対面の場面は、続きが気になるくらい見物ですよ!

この場面も是非現場でご覧ください♪

まだまだ魅力がたくさんある「西塩子の回り舞台」!

西塩子の回り舞台の魅力は、まだまだたくさんあります。全てお伝えしようとすると、書ききれなくなってしまいます(笑)

なので、この1点をお伝えして締めくくろうと思います。

最近、現場に見学にお伺いした際、少し遠目から回り舞台を見てみました。すると、田園風景の中に素敵な歌舞伎の舞台があるのです。今までは舞台のそばで組み立ての様子を見ていたのですが、少し離れた場所から見るとまた見え方が違います。

 

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▲田園風景と回り舞台

こうやって、色んな角度から舞台を見てみるのも良いかも知れません。

公演は明日となりました。当日はどんな光景が繰り広げられるのでしょうか。とても楽しみです!

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