【本田】マコモの栽培準備が佳境を迎えております【活動報告】

2年目に突入しました!本田です。

ここ最近SNS、ブログ等であまり姿を見せていませんでしたが

今年度のメイン活動のひとつ、「マコモ栽培」準備のため

バリバリ動き回っていました!

2月 潮来市研修&田んぼをお借りする

マコモ栽培準備が本格的に始まったのは

寒さ厳しい2月。

潮来市で作業研修をお世話になった後、

地域の方のご厚意で常陸大宮市内に田んぼを貸していただきました。

↓お借りした当初の姿

 

この田んぼを見てピンときた方、ありがとうございます!

間違いなく常陸大宮市地域おこし協力隊の古参ファンですね!

 

そう、ここは初代協力隊 志賀隊員がかつて稲作をした田んぼです。

近くには清流が流れ、道路からもほど近く見栄えもよい。

そしてなんといっても棚田である!

 

この棚田をキレイに整備できたらどんなに美しいだろう。

その中で風にそよぐマコモ・・・最高じゃないか。

そんなことを考えながら、長い長い「手作業での」圃場整備が始まったのでした。

↑畔もほとんど崩れかかっています。

3月~4月前半 手掘り水路&池作成

田んぼを作るにあたって一番重要なこと。

それは「水」です。

マコモは稲よりも水を必要とするため、豊富な水量の確保は必須条件。

お借りした田んぼは明治時代より前にあったとされる程

歴史のある田んぼ。

水は脇を流れる沢から直接引き込みます。

さて、ここから田んぼまでどう水を引くか・・・

草むらの中に水路の跡のようなものはありましたが

以前は「水が漏れがち」であったとのこと。

よく見ると周りに水がこぼれて湿地状態になっていました。

それならキッチリと溝を掘って土留めをすれば

充分な水量を確保できるのでは!?

というわけで、手掘り水路の作成が始まりました。

 

ハンドメイド感たっぷりな水路ですが、

初めて作るのでご容赦頂きたく存じます。

ゆくゆくはもうちょいカッコよくなるかもしれません!?

 

水路作成のさなか、私がぽつりとこぼした一言が

新たな展開の幕開けとなります。

「川の水は冷たいから、一旦池とかで水を温めてから

田んぼに流すんだよ」

それに対して私のパートナー(週末のみ共同で作業してくれます)が

告げた言葉は・・・

「だったら池作ろうよ」

すぐに田んぼの持ち主さんに許可を取り、

沢から一番近い部分にため池を作って

そこから田んぼに水を流すことにしました。

↑建設中の池。すべて手掘りです!

このあたりは完全に粘土質の土壌ですが

ある程度掘るとコンクリートのように硬い層にぶつかります。

水路掘りの時には難儀したものですが、

池掘りの時にはその層は出てこなかったため

助かった記憶があります。

(それでも大仕事でしたが・・・)

 

そして、ついに水路が完成!

周りに積み上げられた土が労力の成果です。

現在は田んぼの出口に塩ビパイプが入り、

池には生き物を呼ぶためハスとノハナショウブ(ハナショウブの原種)が

植わっています。

4月~現在 通路整備、畔補修

池掘りと並行して、沢の脇にある通路の整備も行っていました。

2019年の台風の際、沢が氾濫して田んぼが水をかぶったそうで

ところどころ削れて低くなっていたのと、数年使っていないので

モグラなどの穴も多く、試しに水を通したら

あちこちから豪快に漏れる漏れる!

 

というわけで、池を掘った土を通路に盛って

高さを出し、幅が狭くなって危ないところも

土を盛って少しでも歩きやすいようにしました。

猫車が通らないのでバケツに土を入れて

何往復も運ぶ作業を行ったおかげで

両手がばね指になったのはここだけの話です。

 

 

田んぼの生き物たち

田んぼを耕し、水路を掘るようになってから

様々なお客さんが田んぼを訪れるようになりました。

潮来市から分けて頂いたマコモ苗の下にはたくさんのオタマジャクシが泳ぎ、

アメンボやマツモムシ、カワゲラ(幼虫)などの多くの水生昆虫も元気に暮らしています。

最近はアオサギも訪れるようになりました。

 

そんな生き物たちの楽園で、私がつかまえた日本固有種の生き物たちをご紹介します。

ニホンアカガエル。田んぼの整備や水質悪化により、減少の一途を辿っているようで

関東では茨城県以外、絶滅危惧種に指定されています。

私も初めて見ました。

アカハライモリ。田んぼではおなじみのメンツですが、

環境省レッドリストでは準絶滅危惧種だそうで、

埼玉県では条例で捕獲を規制しているそうです。

シュレーゲルアオガエル。

名前は外来種っぽいですが立派な日本固有種。

泡のような卵を産むのですが、最近田んぼの草むらで

チラホラ見かけるようになりました。

サワガニ。子供の頃は川でよく見つけましたが

すっかり見なくなりました。

それもそのはず、キレイな水でしか生きられないのですね。

畔に穴をあける厄介者だそうですが

駆除はせず、彼らが心地よく暮らせる場所を

作っていけたらと思っています。

 

これから

5月半ばにマコモの植え付けを行う予定です。

順調に育ってくれれば10月頃には収穫を始められるかな?

と思っています。

 

池回りでは6月にはノハナショウブが咲き、

8月にはハスの花も見ることができるかも?

そして実は4月30日に池と水路、そして田んぼに

カワニナをまきました。

ゆくゆくはホタルも呼べるといいなぁ。

 

相手は自然なので、一筋縄にはいかないと思いますが

田んぼが健やかに育ってくれるよう、

これからも精一杯頑張っていきます!

 

田んぼが落ち着いたら畑のほうもバリバリやっていきますので

今年度もどうぞ応援よろしくお願いいたします!

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