はじめは中川氏のご案内のもと、アツマーレの施設内や、トレーナーがトレーニングをしている様子の見学、選手の練習の様子の見学から。トレーナーは誰よりも早く来て、最後に帰る人もいる、スポーツ選手に寄り添い続けるとても大変な仕事、という言葉が印象的でした。中川氏のご説明もあって心身共に寄り添い続けている様子がよくわかりました。
トレーニングメニューは選手ひとりひとり違うとのこと。筋肉や身体のことを熟知していることが必須で、選手の身体の状態をきめ細やかにコミュニケーションとりながら確認をします。とても和やかな雰囲気でした。互いに信頼しあい、同じゴールを目指してひたむきに努力していることが伝わってきました⚽
女子サッカークラブでプレイをするさやさん、ちょうど足首をねんざしていたため、トレーナーの谷口氏が診察をしてくださいました!
そしてなんとテーピングまでして下さるという神対応!!手早く、あっという間にきれいに足首を固定。ねんざしていてもできるトレーニングについてもレクチャーしてくださいました!さやさんも嬉しそうに、そして真剣な眼差しでした
水戸ホーリーホックで広報を担当しているスタッフの土屋由実氏にもインタビューができました。女子サッカープレイヤーとしてのキャリアを歩み、大好きなサッカーに関わり続けたいから今の道を選んだという土屋さん。さやさんのお母さんからも進路についてのご相談も。親が協力してくれたことへの感謝のエピソードもありました。
練習を終えた選手のケアの様子も見学しました。全部で4人いるトレーナーの皆さんへ、さやさんから「なぜトレーナーの道を選んだのか」という質問。自身のケガがきっかけでケガをしない身体の使い方に興味をもちトレーナーになった方、選手を目指してから支える側になっていった方、ユース時代関わっていたチームに貢献したいとなった方など、ひとりひとりの話を聞くことでトレーナーのなり方や種類も様々あることを学びました。「いい質問(笑)!」と温かく真摯に答えて下さりなんてすてきなチームだろうと見学させていただく側はしきりに感動しておりました。
できるだけ多くの生き方に出会ってもらおうという中川氏のご厚意で、常陸大宮PR大使のお二人や、安田 好隆ヘッドコーチともお話の機会をつくってくださいました。「いい目をしている。」「話していて、選手としてもやっていけそうなマインドをもっていると感じた」など、さやさんに対し温かいエールをたくさん贈ってくださいました。
大崎選手、小原選手とさやさんはポジションも重なることもあり、プレイに関するご助言を頂く場面も。サッカー選手になった経緯や、選手としてトレーナーに求めることまで、さやさんが将来を考えるにあたりたくさんのためになるお話をして下さりました。その中でも、選手自身はケガをしても隠してしまうことがある。それを見抜く洞察力や、このトレーナーを信じようと思わせる人間力、信頼関係を築く力が重要であるという言葉が特に印象的でした。
最後は、トレーナーであり理学療法士である谷口氏に40分以上にもわたりこれまでのキャリアのこと、トレーナーとして大切にしていることなどじっくりお話を聞かせていただきました。さやさんが用意してきた質問リストにすべてご回答下さり、さやさんも更にトレーナーになりたいという気持ちが強くなったようでした。人間力が大切、とチームとして風土づくりを大切にしているというお話が何度もでてきましたが、本当にお会いした皆様サービス精神が旺盛で親しみやすく、さやさんのことを心から歓迎し応援ていることが伝わってきました。チームにとってもさやさんのような、自分たちの職業に憧れてくれる人がいるというのも、働いているやりがいや誇りになるとのこと。双方にとって大変有意義な場であったと思います。
学生さんと水戸ホーリーホックさんを仲介させていただき、このような大変貴重な場に同席させていただけてとてもうれしかったです。2人の学生の夢を応援してくださった水戸ホーリーホックの皆様、常陸大宮市立山方中学校様、さやちゃんのお母さま、関係者の皆様、誠にありがとうございました。
これで、今年度予定しているキャリア教育関連のすべての事業は終わりました。今後も、学生さんと水戸ホーリーホックさんコラボの機会はキャリア教育授業などをきっかけにつくっていきたいと思いました。来年度もどうぞ、よろしくお願い致します!!!!