移住コンシェルジュの木元です。
なんだか最近、茨城での地震が多いですね。
東日本大震災があってから、私の頭の片隅には常に首都直下地震のことがあります。
東京・千葉のアパートに一人暮らしをしていた時、「もし地震が起きたら…」と考えると怖くて仕方ありませんでしたが、常陸大宮に来た今は前ほどの不安はありません。
それは以前とは違ってご近所付き合いがあり、知っている人が身近にいることが一番の安心要素ですが、ここでの生活でちゃんと生きてる感覚を体感している事も大きい気がします。
生きてる感覚なんて言うとかなり大袈裟になっちゃいますが、私が会社員生活を辞めてから日々感じていることをお話させていただきます。
常陸大宮に来てからの生活は、仕事が忙しいというより、日常生活の諸々に割かれる時間が増えて大変です。
家の近くにお店がないので、お腹が空いたら家にある物で何かしら作るか、ひたすら空腹と向き合うしかありません。
自然の中で生活していると快適な生活を送るためには、こまめに掃除したり草刈をする必要があります。
公共の交通機関も、行きたい所へいつでも行ける程発達していないので、自分で車を運転していく事になります。
多くの人はこれを「不便」と呼ぶのでしょう。
でも私は、今の生活のほうが生きてるって感じがして好きです。
▼虫の侵入を防ぐため毎日木製の雨戸を開け閉め。慣れるまで大変だった。
今の世の中は、あまりにも「不便」を避けすぎていると思います。
今は便利な商品やサービスがたくさん生み出されています。
そして私たちは、お金さえ払えば簡単に便利を手に入れることができます。
でも最近、思う事があるんです。
その便利を買うために、人生のほとんどの時間を費やして働く。
それってちょっと変だなぁって。
お金を稼ぐために朝から晩まで働いて、ご飯は作る暇がないからコンビニ弁当か冷凍食品。
それよりは、仕事の時間を減らして自分の手をかけ、時間をかけ、自分で作ったご飯をゆったりした気持ちで食べる。
その方が心豊かに、楽しく生きていけると思います。
これはそれぞれの価値観なので、これが正しくてそれ以外は間違ってるというものではありません。
ただ私は、実体験を通してそう感じました。
私は、“暮らしを作る生活”に憧れて常陸大宮に来ました。
例え不便でも、自分が生きるうえで必要なことは自分でこなしていく。
それは自分が自分に対して果たすべき責任だと思います。
自分に対する責任を果たす経験が増えていくと、自然と自分に誇りを持ち、自分を大切にするようになります。
ここでの生活は確かに不便ですが、暮らしを作っていく感覚は何よりも生きている実感を与えてくれます。
利便性ばかりが求められ、毎日忙しなく働き、何か満たされない生活に違和感を持っている人は多いと思います。
でもそこから抜け出して、新しい生活に挑戦しようとすることはとても勇気がいるし、怖いです。
数年前までは私自身もそうでした。
しかし、実際に行動を起こし自分の暮らしを作っている人たちとの出会いが、私の背中を大きく押してくれました。
人からもらえるパワーって偉大です!
その人たちの想いに触れた時に、湧き上がってくるエネルギーって本当にすごいです!
すごい勇気をもらえます!
常陸大宮に来て、このようなすごいパワーを持った方にたくさんお会いすることができました。
もし移住を考えている人、新しい生活に挑戦してみたい人がいるならば、是非会って欲しい!って思います。
これから大きな一歩を踏み出そうとしている人と、その背中を押してくれる人。
両者の橋渡しをできるようになりたいです。