茨城県常陸大宮市地域おこし協力隊の間瀬です。
今年の常陸大宮はナスが豊作だったということで、マーボナスとナスカレーが夕飯の大半を占めています。ナスの年間消費量が人生で最も多い一年になりました。
今日は流通業について考えてみようと思います。
私にとっての流通業の印象は、装飾が多くてピカピカ光っているトラック、佐川急便やクロネコヤマト、くらいの認識しかありませんでしたが、最近は流通業の重要性が身にしみつつあります。
常陸大宮では、春には見事なタマネギ、夏には美味しくて安価なナスやキュウリが市内に出回っています。さすが農業大県と呼ばれるだけのことはあると感じました。
しかし、東京などの都市で同じような品質・価格で出回ることはなく、常陸大宮と東京の違いには何度も驚きました。
輸送時間により鮮度は落ち、運ぶ労力により価格は上がります。
そこには距離という障害が大きく立ちはだかっており、『物を運ぶこと』の重要さを痛感します。
友人の一人はこんなことを言っていました。
『ヤマザキパンはすごいよなあ。田舎のちっちゃな商店でもヤマザキのパンは置いているんだからなあ。パンを食べたいと思ったときに、すぐそばにあるのがヤマザキパンだけだったら、それを買ってしまうもんな。ヤマザキはただのパン屋ではなくて、パンを日本全国に広めた流通業者だよ』
安くて美味しいものを作るのは、商品力としての販売戦略。
その商品を欲しがっている人にピンポイントで届けることは、流通としての販売戦略。
道の駅のような販売拠点も、都市部のアンテナショップも、インターネット販売も流通の整備ということですよね。
流通業者は一般に、商品を生産者から仕入れて小売業に卸す卸売業と、スーパーなどの消費者に商品を売る小売業とに分けられるとのことです。
既に良質な商品を生産している常陸大宮において、私がより効果的に地域に貢献できることは何かと考えると、卸しや小売の流通業に従事することなのかもしれない、そう思う今日この頃でした。