こんにちは、岩崎です。
普段親しんでいるものって「当たり前」になってしまいがちですよね。でも、その成り立ちを知っているのと知らないのとでは見る視点も変わってくるのではないかとも感じています。
そこで、今回は、普段目にする地名から地域の特徴や歴史がわかるという事について、例を2つあげます。
1つは地域の特徴がわかる地名、もう1つは地域の歴史がわかる地名になります。
~例①諸沢(茨城県常陸大宮市)~
この「諸沢」という地名、「諸(もろ)」と「沢(さわ)」という字に分けて考えてみます。「諸」というのは「たくさんの、多くの」という意味で、「沢」というのは川の支流で短いもので、山岳地帯にあることが多い場所だそうです。
確かに、諸沢地区は山岳地帯であり、諸沢川や十二所淵、小さな滝のような場所も多く見受けられます。まさに、多くの沢があるという地域の特徴を持つ「諸沢」にぴったりな地名ですね!この地名を付けた人のセンスはピカイチ☆だと思います。
ちなみに、トップの画像は諸沢にある十二所淵です。
「諸沢」の特徴が気になる人は、是非足を運んでみて下さい♪
自然は豊かだし、空気も美味しいですよ(^^)
~例②府中市(東京都)~
この地名は様々なところに残っています。東京の府中市はかつての「国府」があった場所という事が、現在も市の名前として残っています。「国府」は律令制の時代(主に奈良時代~平安時代)に国ごとにおかれた政務機関のことで、今でいう県庁や都庁に近い感じのところになります。
ちなみに、この国府は国ごとにおかれたものです。府中市は武蔵の国の国府にあたります。今は東京の政務機関の中心は新宿ですが、昔はもっと西の方にあったのですね。
また、実家の近くの千葉県市川市には、「国府台(こうのだい)」という場所があります。そこも同様にかつては国府があった場所になります。下総の国の国府にあたりますね。
この他にも、地名に「府」という字が入っている場所は、全てなわけではありませんが、昔、国府があった場所である可能性が高いです。地名からわかる歴史もあるんですね~。
ちなみに、現在の茨城県、常陸国の国府は石岡市です。
常陸国府跡が遺跡として残っているそうです。行ってみたいなぁ…。
~おまけ~
常陸大宮市の市役所の周辺は、かつては「部垂村」と言われました。この「部垂」の読みはおもわず笑ってしまうので、ネットなどで調べてみて下さい(笑)