近世の絵画と心のリフレッシュ@蒼泉寺

ご無沙汰してしまいました。すみません。

こんにちは、岩崎です。

常陸大宮市には、大宮・山方・御前山・緒川・美和の5つの地域があります。

その中の御前山地域は、西側は栃木県茂木町に隣接しており、那珂川が流れ、那珂川大橋の辺りは「関東の嵐山」といわれています。

また、野口や長倉では「野口宿」や「長倉宿」という名前が残っており、かつての宿場町であることが思い起こされます。私はこの地域の景観や雰囲気が好きです♪

今回は、そういった特徴のある御前山地域の長倉にある蒼泉寺さま(以下敬称略)に行ってきました!

蒼泉寺正門

創建は慶長元年(1596)なので、佐竹氏が支配していた時代からあります。佐竹氏、水戸藩(徳川家)のゆかりのお寺です。かつての城下、宿場の近くにあるので昔は人の往来がかなりあったのかもしれませんね。

このお寺の襖絵は文化財に指定されています。それも江戸時代後期に活躍した喜連川藩(現・栃木県さくら市)の絵師、津村雨林(1774~1832)が書いた絵がそのまま残っているのです。200年程前に描かれた絵がそのまま残され、なんと目の前で見ることができるのです。

写真は撮っていませんが、目の前で見てみると迫力があります。境内の近くにはかわいらしい小僧さんの像もありますよ♪

蒼泉寺山門2

「不瞋恚戒(ふしんいかい)」から学んだこと

曹洞宗の開祖・道元の教えで「十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)」というものがあります。その中でも私の中で特に印象に残っているのは、「不瞋恚戒(ふしんいかい)」という教えです。この事は、激しい怒りで自分を見失ってはいけないという事を表しています。私は、この事がもう曹洞宗が伝わった時期(鎌倉時代前期)に既にあったということに驚きました。私はつい最近になってそれを身を以って知ったので(笑)

確かに、自分が楽しいと周りも楽しいと思えるようになるのと同様に、怒りの感情も周りに伝染してしまいますね。その感情が周りに伝染したら、自分にとっても他人にとっても不幸になってしまいます。感情に振り回される前に、もっと冷静になって自分と向き合わないといけませんね。

また、「相手の言うことを最初から否定するのではなく、一旦受け入れてみることが大切」と蒼泉寺の奥様が仰っていました。確かに、最初に否定から入ってしまうと後から聞いてくる言葉も悪く感じてしまいますからね。第一印象は重要ですね。本当に、勉強になりました。

薬師堂でのお経あげ

8のつく日には、薬師堂でお経をあげられるそうです。初めて行ったのが5月の終わりだったので、次に8のつく日は6月までありませんでした。というわけで、6月8日に、薬師堂でお経をご一緒にあげました。

▽薬師堂

薬師堂Pt1

お薬師さまの横には脇侍がいらっしゃいます。

本来であれば、左に日光菩薩さま、右に月光(がっこう)菩薩さまがいらっしゃるはずなのですが、左側にはおられません。

今は、作るのを頼んでいらっしゃるそうです。早くお披露目できると良いですね♪

お経は人生で初めてあげました。言葉の一つ一つが奥深く、そして勉強にもなりました。

そして、お経をあげた後には、お線香をあげます。

薬師堂Pt2

お線香をあげ終わったら、出席されていた世話人の方との交流会が始まりました。

世話人の方は、自主的にお地蔵さんのよだれかけを作ったりして下さるそうです。この会にいらっしゃっていた世話人の方は、お葬式で聞く言葉に関心を持ったり、健康を願うようになったそうです。また、世話人の方々の様子も”やらされている”という感覚ではなく”自分たちがやりたいからやっている”といった感じでした。

こうやって自分から守っていきたいと思う心はとても大切ですね。私もこういう心を持って活動をしていこうと再認識できました。

蒼泉寺HP

 

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